ハンバーガー店「モスバーガー」がネットでの注文受け付けを始める。運営のモスフードサービスは9月16日、直営店を中心とした24店舗で、ネット経由で商品を注文し、事前決済や受け取り時間を指定できるサービス「モスのネット注文」をスタートさせる。2015年4月までの全店導入を予定する。スマートフォンを用いて外出先や移動中でも注文できるようにし、販売機会の拡大を狙う。ネット経由の売り上げは、受け付けた各店に計上する。
今後オープンする専用サイトで、商品と受け取り希望時間を選んで注文する。今後オープンする専用サイトで、商品と受け取り希望時間を選んで注文する。利用には会員登録が必要。すでに「モスWEB会員」に登録している人は、登録情報を追加すると利用できるようになる。混み具合などから希望時間に添えない場合には、各店が電話などで対応し、時間を調整するという。
店頭のネット上での事前決済にはモスバーガーのチャージ式プリペイドカード「MOS CARD(モスカード)」を使う。先行導入店舗のうち21店舗では、自宅へ商品を配達する「モスのお届けサービス」も利用可能。7月末現在で、「モスWEB会員」は約230万人、「モスカード」の累計発行枚数は約120万枚に上る。
いつでも注文を受ける体制を整えて消費者の利便性を高め、利用頻度を広げて売り上げの拡大を狙う「オムニチャネル」の取り組みが、飲食店でも広がっている。持ち帰り弁当ブランド「ほっともっと(Hotto Motto)」を運営するプレナス(福岡市)は8月、全国でネット経由の事前注文・配達受け付けを始めた。
ハンバーガーレストランの「the 3rd Burger」を運営するユナイテッド&コレクティブ(東京・港)は6月、スマホから事前注文・決済ができるサービスを展開している。1件あたりのオーダー処理時間を半分に短縮した上、毎日事前注文を利用する常連客が生まれているという。
「モスバーガー」に関連する記事はこちら
「オムニチャネル」に関連する記事はこちら
「モスのネット注文」関連記事はこちら
「MOS CARD」関連記事はこちら