日本広告業協会は28日、オンライン広告の効果を示す共通指標の策定に取り組むと発表した。広告接触後の認知度や心理変容などのデータを蓄積し、クリック数やクリック率とは異なる視点による新たな指標づくりを目指す。ビデオリサーチ(VR)とビデオリサーチインタラクティブが協力する。
PCに表示されるバナー広告を対象とする調査から行い、2015年3月をめどに基準値を公表する。調査は主力媒体社の協力を得て、特定の広告を対象に広告認知の有無や接触後の心理変容など視認効果に焦点を当てて行う。動画やスマートデバイス上の広告などの指標づくりにも順次着手する。
インターネット広告の効果指標をめぐっては、オンライン上の直接的な行動を示すクリックをベースとしたものが主流で、広告取引の「単位」としても機能してきた経緯がある。もっとも、ECサイトやオンライン上の会員獲得を目的とした広告の効果指標としては適しているが、ブランド認知や店舗への誘引などの目的には向かないといった課題が指摘されてきた。また、テレビの「GRP」に当たるような広告投下量の基準となる指標をオンライン広告にも求める声が挙がっていた。
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