「目標数値の達成と常に向き合って仕事をすれば、大きく成長できる」——ファンコミュニケーションズ 柳澤社長に聞く

数字に向き合って仕事をするためにもトライ&エラーは必要

——海外展開を視野に入れてということになると、スタッフに求めるものが若干変わってきた感じでしょうか?

やはり語学力というのは当然求められます。後は海外に対して物怖じしないで行動できるか。そのためにも、どんどんチャレンジして、トライ&エラーを重ねてほしいですね。

我々のビジネスモデルは、いわゆる成功報酬型の広告に根差しています。つまり、クライアントのマーケティング目標に到達できないとフィーをいただけないという中で進めなければいけません。当然クライアントも目標達成のために必死ですが、我々もそれに対して必死に応えなければいけない。どうやったらクライアントの掲げる数字を達成できるのか、目標への近道はどこにあるのか、コストパフォーマンスを最も高めるにはどうしたらいいのか、といったことと常に向き合って仕事をしているというのは、大いに人材育成に役立っています。

当社に新卒で入社して、そういうクライアントの目標数字にちゃんと到達することを前提に仕事を何年かこなしたら、仮に転職したとしても、すごく世の中で役立つスキルや考え方を持てるようになると思います。

——一方で、社員にもっと自主的に取り組んでほしいこと、自身で力を伸ばしてほしいことはありますか?

常識にとらわれるのではなく、自分の頭で考えられるようになってほしいですね。いまや新しいことがどんどん生まれているので、それに対して「世間がこうだから」「過去の事例がこうだから」ではなく、自分の中でちゃんと考えてから判断する。そうすると組織として強くなっていき、ひいてはいろいろなことを生み出せる「多様化」につながっていくと思っています。

次ページ 「スマホの広告に対する消費者のとらえ方がどう変化するのかに注目」に続く

前のページ 次のページ
1 2 3
[マーケティング研究室]
[マーケティング研究室]

時代の流れがますます速くなっている昨今、求められる人材においても、そうした流れに翻弄されることなく、しっかりと考えて行動できる「マーケティング思考」が、マーケティング部門のみならず、あらゆるビジネスパーソンに求められる時代なってきている。

このコラムでは、そうした「マーケティング思考&行動」ができる人材を育成するにはどうすればいいのか?企業のトップに、人材育成について考えていること、大切にしていること、実践していることなどを聞いていく。

[マーケティング研究室]

時代の流れがますます速くなっている昨今、求められる人材においても、そうした流れに翻弄されることなく、しっかりと考えて行動できる「マーケティング思考」が、マーケティング部門のみならず、あらゆるビジネスパーソンに求められる時代なってきている。

このコラムでは、そうした「マーケティング思考&行動」ができる人材を育成するにはどうすればいいのか?企業のトップに、人材育成について考えていること、大切にしていること、実践していることなどを聞いていく。

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

このコラムを読んだ方におススメのコラム

    タイアップ