ずいぶんデカイ口を叩くようになりました。初めて宣伝会議賞に応募した頃は、1本も通らなかったらさっさとあきらめようと思っていたし、講座に通っている時は、金の鉛筆ゼロ本だったら公務員生活に役立てようと思っていました。転職して初めて自分の携わった広告が世に出た時は、コピーなんて書いていないのに充実感いっぱいでした。そこにはいつも、不思議とわずかな望みがつながっていて、気がついたら次に向かって夢中になっていたようです。賞をいただいたのも、このコラムを担当させていただいたのも、その繰り返しの続きなのだと思います。
今回で僕のコラムは終わりになります。
終止拙い文章だったかもしれませんが、全4回ウソはどこにも書いてません。カッコ悪い過去もやらかした失敗も全部、飾ることなく綴った僕のほんと。自分の実感から生まれる言葉がいちばん強いと、養成講座や日々の仕事を通じて学んだので。それだけ信じて書きました。伝わるものがあったかどうか、後でゆっくりと赤面しながら文章を読み返して、コピー鍛錬の糧にさせていただきます。
「コピーライター?そんな人、十勝にいるの?」と、半信半疑ながらも僕にチャンスをくださる十勝のクライアントの皆様。夜な夜な僕がこっそりこれを書いている今も、まだ仕事を頑張っているプロコムのメンバー。転職への道をサポートしてくれただけでなく、こんな大舞台まで用意してくれた宣伝会議さん。「コラム、カノを推薦しといたから。いいよね」と、ノールックキラーパスをくれた池端さん。そして最後まで読んでくださった皆様。本当にありがとうございました。
どこかでお会いした時に、あの時のアドタイの人、ではなく、あの仕事のあの人!って言ってもらえるようなコピーライターになります。みなさん、一緒にがんばりましょう!
コピーライターの登竜門、『第52回宣伝会議賞』応募受付開始しました
鹿野泰央(かのやすひろ)
株式会社プロコム北海道 コピーライター。1985年2月26日生まれ。北海道北広島市出身。北海学園大学法学部卒業。2011年コピーライター養成講座札幌教室第9期を修了。2012年8月プロコム北海道入社。2014SCC新人賞受賞。
『コピーライター養成講座』
一流を育てる実践型カリキュラム
多彩な修了生を輩出している本講座。広告クリエイティブだけでなく、インタラクティブ領域のコミュニケーション、マーケティングやメディアクリエイティブなど、さまざまな視点からコミュニケーションを構築する能力を養い、次世代のクリエイターを育てます。