戦後の日本にいち早くマーケティング・リサーチを取り入れ、商圏分析、エリアマーケティングの第一人者として日本のマーケティング界に多大な貢献をされた室井鐵衛氏が2011年、91歳で逝去されてから3年。博士の人柄に触れ、直接指導を受けた研究者、実務家の方々が、有志でその思想や業績、理論を一冊の書にまとめた。
多方面で活躍する筆者たちは、室井博士の足跡をそれぞれの接点や立場から辿りつつ、当時の言動を偲びながら「室井マーケティング」とは何かを考え、その遺産を再認識し、次世代に継承していくための記録を記している。
主な執筆者は、ジェラルド・カーティス氏(コロンビア大学教授)、杉山慎策氏(就実大学経営学部教授)、原晴實氏(アド・プロジェクト代表取締役)、松岡裕子氏(画家・一般社団法人海外と文化を交流する会専務理事)など。
室井博士は人生の大半をマーケティングに捧げた業界の先駆者であるが、80歳を過ぎた晩年に私塾「自然塾」を主宰し、「室井自然学」の構築に打ち込んだ。その思索と活動は、自然と人間のあるべき姿、日本の風土と地域に根差した生活のあり方、資源の制約と環境問題が大きな影響を及ぼす人類社会の行方に及んでいる。
「先生が目指したのは、人間中心のマーケティングであり、人々の生活・暮らしに根差したマーケティングであったのではなかろうか。」(「自然塾」代表木村太三郎氏・伊藤泰敬氏)
本書は全国の主要書店、主要なネットでの通販にて購入可能。直接の購入問い合わせは、自然塾 木村太三郎氏へ。
自然塾
〒113-0002 東京都文京区小石川2-11-17-301
E-mail : Kimura-t@ma.point.ne.jp
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