今回ここに挙げたものも含めて、心理学の論文や実験などは、もう数十年も昔のものがほとんどなのですが、今あらためて広告コピーづくりの手法にあてはめても、理にかなったものが多いことに驚かされます。機会があれば、ぜひ心理学関連の本を一冊、コピーライター目線で点検してみてください。きっと面白いヒントが見つかります。
これは最近見つけたいくつかの例です。あなたは、どちらのほうが読み手を引きつける表現だと感じるでしょうか?
●A「料金半額」と、
B「1時間無料」
●A「この店のラーメンは高い。でも、おいしい」と、
B「この店のラーメンはおいしい。でも、高い」
●A「知って得する節約情報」と、
B「知らないと損する節約情報」
●A「この会社の株を買うと100万円儲かります」と、
B「この会社の株を買って100万円儲けた人がいます」
僕の個人的な答えはB、A、B、Bですが、これは時と場合で変わってくるケースもあると思います。東京と大阪では反応がちがったり…。ともあれ、言葉を入れ替えたり逆説的にするだけのことで、相手の心理にちがいが生じることだけは肝に銘じておきましょう。
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向田 裕(通販クリエイティブディレクター/コピーライター)
向田 裕(通販クリエイティブディレクター/コピーライター)
通販クリエイティブディレクター。コピーライター。1990年に総合通信販売会社カタログハウス入社。同社発行「通販生活」の商品ページの企画・商品コピーを担当。95年より読み物ページも兼務。主な企画に「筒井康隆さん、断筆をやめて通販生活に小説を書いてください」(読物記事&CM連動企画)。98年よりテレビコマーシャル制作を兼務 、「じゃぁ、どんな生活がいいの?」「ブッシュ大統領そっくりさんCM」「読者投稿によるCM大賞作」「通販生活の著名人シリーズ」などの企画に携わる。2003年『ピカイチ事典』リニューアルに伴いピカイチ商品開発チームに参加。05年より 「ネット編集部」編集長。2011年より広告企画室 ゼネラルマネージャー。2014年独立後、通販メディア各種制作、コンサルティングの分野で活動。セミナー講師。
向田 裕(通販クリエイティブディレクター/コピーライター)
通販クリエイティブディレクター。コピーライター。1990年に総合通信販売会社カタログハウス入社。同社発行「通販生活」の商品ページの企画・商品コピーを担当。95年より読み物ページも兼務。主な企画に「筒井康隆さん、断筆をやめて通販生活に小説を書いてください」(読物記事&CM連動企画)。98年よりテレビコマーシャル制作を兼務 、「じゃぁ、どんな生活がいいの?」「ブッシュ大統領そっくりさんCM」「読者投稿によるCM大賞作」「通販生活の著名人シリーズ」などの企画に携わる。2003年『ピカイチ事典』リニューアルに伴いピカイチ商品開発チームに参加。05年より 「ネット編集部」編集長。2011年より広告企画室 ゼネラルマネージャー。2014年独立後、通販メディア各種制作、コンサルティングの分野で活動。セミナー講師。
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