村田製作所の「チアリーディング部」初公開、10体のロボットがアンバサダーに

村田製作所は25日、同社東京支社(渋谷区)にて最新ロボット「村田製作所チアリーディング部」をお披露目する記者発表会を開催した。

中央が今回発表された「チアリーディング部」。歴代のロボットとともに。(左)執行役員 技術開発本部副本部長 小島祐一氏、(右)広報室企業広報課担当課長、吉川浩一氏。

10月7日に千葉・幕張メッセで開催する展示会「CEATEC JAPAN」に先駆けて公開したもので、過去に発表した自転車型ロボット「ムラタセイサク君」(初代1995年、2代目2005年)、一輪車型ロボット「ムラタセイコちゃん」(2008年)に次ぐロボットとして同社の技術力やソリューション力をアピールする。

会見では、やくしまるえつこさんによる可愛らしいテーマソングにのせて、10体のロボットによるチアリーディングを思わせるパフォーマンスを披露。「ムラタセイサク君」の開発者であり、2007年から技術広報担当として広報室に所属する吉川浩一氏は「村田製作所のビジョンを世界に伝えるアンバサダーとして、国内外で笑顔を届ける存在になれば」とコメントした。なお、同社では現在世界23カ国、101の拠点を持っている。

従来の「ムラタセイサク君」「ムラタセイコちゃん」との違いとしては、同社が技術や部品のみならず、総合的なソリューション力を持つという点をPRできる存在として位置付けている点だ。

今回採用している3つの技術(倒立振子制御、超音波位置計測、群制御)自体は突出したものではないが、その組み合わせを実現した開発力に優位性があるといい、「子どもから大人まで、幅広い世代のイノベーターを応援するというコンセプトを掲げている」(執行役員 技術開発本部副本部長 小島祐一氏)と強調した。

その言葉通り、10体のロボットがボールの上でバランスを保ちながら全方位に移動する様子は革新的で、シャッターを切るカメラマンや記者、20台近いムービーカメラも釘づけとなった。

ちなみに発表会の中盤では、初お披露目のパフォーマンスでアクシデントが見られたものの「ノーカットでお願いしますね」と、にこやかに機転を利かせた吉川氏。満席の会場は一転して和やかな雰囲気となり、二度目のお披露目では見事なフォーメーションダンスを決め、拍手が巻き起こった。


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