宣伝会議賞を闘った“ブロガー”たちに聞く取り組みのポイント(前編)

早起きは100万円の得になる?

会社経営 富山忠彦さん

取り組みのコツはズバリ「野望」。絶対に、グランプリを獲るんだ!僕の住んでいる宮古島から初のグランプリ受賞者を出すぞ!地方新聞に載るぞ!的な、いやらしい目標を掲げてがんばりました。自分が表彰式の舞台でどういう風に賞を受け取るか?を毎日イメージしていました。その野望が、欲望を掻き立て、欲望が行動を駆り立て、行動が習慣化します。ちなみに、僕は某D通でCMプランナーをしていましたが、当時はいつも一次通過止まり。あの時は、野望が足りなかったかもしれません…。

上記の野望によって生まれた「習慣化された行動」をより最大化するために、毎朝5時に起きてコピーを書きました。僕の場合、仕事が一番はかどるのが朝なんです。朝の一時間で、一日の仕事のほぼすべてが完結できます。名著『思考の整理学』でも朝飯前の時間帯は、脳が一番働くということが書かれています。早起きは100万円の得、になるかもしれません。

必須アイテムは特にありませんでした。が、必須の気持ちアイテムとしては「信じること」です。いいコピーが書けなくても、書き続ければ、絶対にいいコピーが書けるはずと楽観的に考えて「自分を信じること」をしていました。ぼくの思考のパターンは、考える→脳が混乱する→混乱した中から発見がある→その発見を検証する→検証から得た切り口にレトリックを装飾してコピー化する→そして、また考える…の繰り返しです。へこたれるときもあります。だから野望を持つことで、さらに書き続けます。毎日続けます。コピーが生まれます。次は、そのコピーを超えるモノを書こうと決めます。結局、一番大切なアイテムは「メンタル」なのかもしれません。

次ページ 「考えたり書いたりする苦しみを楽しむ」に続く


コピーライターの登竜門、『第52回宣伝会議賞』応募受付開始しました

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