宣伝会議賞を闘った“ブロガー”たちに聞く取り組みのポイント(後編)

ノルマを課して自分を追い込む

第51回 協賛企業賞受賞 小堀弘樹さん(会社員)

昨年ブロガー企画に申し込んだのは、2012年秋に受講した宣伝会議コピーライター養成講座で学んだ結果を形として残したいと思ったからです。学生時代はずっとラグビーに打ち込んでいたのですが、ケガが原因で離れました。ラグビーで言えば、宣伝会議賞は講座で練習を重ねて挑む試合のようなものです。小柄で足も速くない僕が、自分よりも大きくて速い相手を倒すために、真正面からではなく色々な角度から戦略を立てたように、プロのコピーライターが参加する試合でどうやって生き残るか、ずっと考えながらコピーを書いていました。僕にとって宣伝会議賞は第二のグラウンドでした。

僕は課題を後ろから始めたんです。きっとみんな前からやるだろうから、終盤の課題は手薄になると考えて。自分を追い込まないとできないタイプなので、60日の応募期間に全課題を提出する、2000本のコピーを書くと決めて、「35本書かなければ寝ちゃダメよシート」を作りました。また、課題の分析をする時に視野を広げるツールとして、「クリエイティブブリーフ」と「マンダラート」を作り、課題ごとに分析結果を書き込んでからコピーを考えるようにしました。書く時は、「もう出ない!」と思ってもひたすらドンドン書く。それでも詰まったらわざとコピーと離れたことをして頭をリセットして、また書き始めるということを繰り返していました。ノルマを課して自分を追い込むことが僕の秘密技ですね。

「マンダラート」と「35本書かなければ寝ちゃダメよシート」。それからノートパソコンです。僕は集中するためによくファミレスを使ったので、ノートPCは必須アイテムでした。

アイテム

「35本書かなければ寝ちゃダメよシート」(左)と商品・サービスのファクト・メリット・ベネフィットなどが並ぶ「マンダラート」(右)。


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