ファーストリテイリングは10月7日記者会見を開き、世界的クリエイターのジョン・C・ジェイ氏をグローバルクリエイティブ統括(President of Global Creative)として迎えると発表した。同氏は近日中にファーストリテイリングに入社、グループ全体の商品デザイン、店舗デザイン、マーケティング、ブランディングを含むグローバルでのクリエイティブを統括するという。「President of Global Creative」は同社初のポストとなる。
会見の中で、同社代表取締役会長兼社長の柳井正氏は、「いま我々のビジネスの拠点はヨーロッパ、アメリカ、アジアに広がっている。このプラットフォームの上にジョン・ジェイ氏と共に新しいビジネスを作っていきたい。ジョン・ジェイ氏とは1999年のフリースの広告キャンペーン以来交流が続いており、たびたびアドバイスを受けてきた。我々が真のグローバルカンパニーへと成長を続けるなかで、世界的クリエイターと仕事ができる段階に来た。ジョン・ジェイ氏は世界に対する理解力と、本質に迫る深さで卓越しており、当社のグローバル戦略に大いにその手腕を発揮してくれると確信している」と述べた。
ジョン・C・ジェイ氏は「この瞬間を長年待ち望んでいた。世界が激変する中で、ファーストリテイリングの前にはかつてないグローバルなチャンスが広がっている。ファーストリテイリングにはヴィジョンがある。このヴィジョンに対して行動を起こすために入社した。次の高い極みを目指すために、ファーストリテイリングの一員として働けることを嬉しく思う。広告・マーケティングの枠にとらわれず、社会の中での企業の立ち位置まで含めて、あらゆるクリエイティブに携わっていきたい」とコメントした。
「INNOVATION+CREATIVITY=FUTURE」をテーマに記者会見が開かれた
同社のクリエイティブはこれまでクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏がディレクションを担当してきたが、その役割分担について質問されると、「ジョン・ジェイ氏は全てを統括するが、一人で全てを見れるわけではない。我々のブランドがどうあるべきか、具体的な形や言葉としてどう表現されるべきか、判断してもらうのが役割」と回答。当面は、柳井氏と共に動きながら、様々な局面でのジャッジを行っていくとした。
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