近年のテクノロジー進化を背景に、インターネットリサーチの中でも機能面や使いやすさにおいて大幅な進歩を遂げた領域がDIY型リサーチです。コスト面のハードルも下がることからリサーチの新たな需要発掘が期待されるとともに、新サービスの参入が相次いでいます。
そんな中で登場した「GMO Market Observer」の特長とは。GMOリサーチ常務取締役の織戸恒男さんと、同社でマーケティングを担当する白鳥陽香さんに聞きました。
裾野が広がるDIY型リサーチ
――近年、DIY型(セルフ型)リサーチが話題に上ることが増えたように感じます。なぜ、注目を集めているのですか。
白鳥 特別な知識を持たない方にも手順に沿って容易にアンケート調査が進められることがDIY型リサーチの特長です。コストの低さに注目が集まりがちですが、それによって多くの場面でリサーチを活用しやすくなったことこそがポイントだと考えています。
――例えばどんな場面で使われることが想定されますか。
白鳥 企画書作成時の裏付けデータの収集や商品開発の前段階での仮説の検証など、これまで時間や予算の制約があり調査を行うに至らなかった場面でもご利用いただくケースが増えています。必要な時に素早く効率的にリサーチを行うことができるようになりました。
織戸 インターネットリサーチが登場したのは1990年代後半のことです。当時リサーチ業界に与えたインパクトは大きなものがありましたが、今のDIYリサーチはそれ以来のムーブメントと言えるでしょう。実はDIY型リサーチそのものは、インターネットリサーチが始まった頃からあったのですが、当時のシステムはプログラミングの知識がないと使えないものでした。最近になって、専門知識がない人でもアンケート調査が実施できるサービスが提供されるようになり、市場の裾野は一気に広がってきています。
――現在のようなDIY型が普及する以前のインターネットリサーチはどうでしたか。
白鳥 クライアントはWordやExcelで調査票を作るところから始め、それを我々がお預かりしてWebのページに加工していました。多くのご担当者はプログラミングに詳しくないので、途中で何度も壁にぶつかり、その度に詳しい人に聞きに行ったりネットで調べたりされているようです。同じようなストレスを抱えるマーケティング担当者は多かったと思います。
「GMO Market Observer」は操作画面のアイコンに沿って打ち込んでいけば簡単にアンケート画面が完成するので、スムーズに作業できます。アンケート画面はクラウド上に保存できるので、定点調査を実施するような場合には前年の調査票を少し手直しして使うことができるので便利との声をいただいています。
織戸 すべてのデータをクラウド上で管理しているので部署でナレッジを共有することができ、担当者の異動で過去の調査資産を活用できなくなるといったことも防ぐことができます。社内で完結できるので調査費用の削減にもなりますよね。
白鳥 私自身も「GMO Market Observer」の便利さを実感している一人です。プレスリリースなどで発表する自主調査を担当しているので利用していますが、以前と比べてとても簡単にできるようになりました。
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GMO Market Observer
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