サイバーエージェントは21日、シード・プランニングと共同で行った国内動画広告の市場動向に関する調査結果を発表した。インターネットを通して配信される動画広告の年間広告出稿額を推計し、市場規模予測を算出したもの。
調査では、2014年の市場規模311億円(前年対比197%)が、2017年に880億円に達すると予想している。拡大を続けるスマートフォン向けの広告は全体の約52%を占めるようになり、2013年の約5.6倍となる見込み。現在もスマートフォンに特化した広告商品の開発が進み、ゲームアプリを提供する広告主企業が出稿し始めており、今後もそうした流れが加速していくとしている。
© CyberAgent, Inc.
現在の動画広告の需要はコンテンツの間に挿入されるインストリーム広告が中心であるが、テレビCMの素材を持つ広告主を中心に多様なプロモーション展開を求めている。バナー広告枠に配信するインバナー広告、メディアのテキストコンテンツやソーシャルメディアのフィード内にある広告枠に配信するインスクロール広告などの比率が2013年の19%から2017年に27%に達すると予想している。
今後の成長を実現する上での課題として、効果測定指標の整備や動画広告の出稿先の拡充、動画制作者の収益性が担保されるエコシステムの確立などを挙げた。
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