宇宙の問題を身近にするために必要な「広告コミュニケーション」のスキル
細川:
ちなみに、1m以上の大きさのデブリの位置は地上から把握できているんですよね。ぶつかりそうになったら衛星に軌道修正の指示を出してますよね。
岡田:
ええ。ですが、2009年にアメリカとロシアの人工衛星が正面衝突した事故は、当初600メートル差ですれ違うという計算だったんです。なのに、ぶつかった。つまり地上からの観測じゃ誤差があるということなんですね。
今年の頭にあった爆発の分析すらまだ終わってません。終わる前に次の爆発が起きてしまう状況なんです。
細川:
なぜみんな除去しようと言わないのでしょうか?
岡田:
みんな除去しなきゃ!とは思ってるんです。
宇宙学会ではデブリのセッションがフルで2日あったりするが、やっぱり宇宙業界の外への問題提起がうまく機能していませんね。
メディアにとりあげてもらうための、どう見せるか、などの翻訳はもっとうまくできるはずだと思います。
今回のポカリのプロジェクトのように、世の中の目線で翻訳しなければ広がっていかないと思います。
細川:
そういう「翻訳」的な動きをしているひとは今までいなかった。ここは広告コミュニケーションで鍛えてきたスキルをいかせる場所だと思うんですね。僕自身がやっていかなきゃ!って強く思っています。
岡田:
ぜひ!!!
→次回に続く
細川 直哉(Drill チーフ・クリエーティブ・オフィサー)
細川 直哉(Drill チーフ・クリエーティブ・オフィサー)
1970年生まれ。早稲田大学大学院にて建築意匠を専攻。1995年、電通入社。
クリエーティブ局、OOH局、プロモーション事業局を兼務し、「消費者参加型」キャンペーンを数多く手がける。
2011年にドリルのエグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターに就任。与えられた時間と予算の中で最も劇的にクライアントニーズを解決するというミッションを実行するために組織された少数精鋭のソリューション集団を率いている。
CLIO、ADFEST、Spikes Asiaでのグランプリをはじめ、Cannes Lion、ニューヨークADC GOLDなど数多くの国内外の広告賞を受賞。Cannes Lionほか数多くの海外広告賞の審査員を務める。
一級建築士でもあり、自ら建築デザイン、空間プロデュースも手がける。
細川 直哉(Drill チーフ・クリエーティブ・オフィサー)
1970年生まれ。早稲田大学大学院にて建築意匠を専攻。1995年、電通入社。
クリエーティブ局、OOH局、プロモーション事業局を兼務し、「消費者参加型」キャンペーンを数多く手がける。
2011年にドリルのエグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターに就任。与えられた時間と予算の中で最も劇的にクライアントニーズを解決するというミッションを実行するために組織された少数精鋭のソリューション集団を率いている。
CLIO、ADFEST、Spikes Asiaでのグランプリをはじめ、Cannes Lion、ニューヨークADC GOLDなど数多くの国内外の広告賞を受賞。Cannes Lionほか数多くの海外広告賞の審査員を務める。
一級建築士でもあり、自ら建築デザイン、空間プロデュースも手がける。
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