資生堂 宣伝・デザイン部 エグゼクティブクリエイティブディレクター 澁谷 克彦 氏
「美しさ」について考え尽くす。それが、資生堂のクリエイターに訪れる最初の試練だ。「美しさ」についての探求は、やがて「資生堂の美」の発見に繋がる。各々のクリエイターが「資生堂の美」のモノサシを持っているからこそ、同社は80年以上も独自の美を表現し続けることができているのだ。しかし、クリエイターを統括する澁谷さんは、「資生堂の美」を意識し過ぎることは、成長の停滞に繋がると話す。「資生堂というブランドの中に、“個”が出ると不安だと思うかもしれない。でも、そうじゃないんです。強い“個”があって資生堂がある。強い“個”へと成長するには、自由に思い切りやるしかないんです。自分で枠を作ってしまい、無難な広告表現にまとまってはいけません」。
そこで活用したのが、宣伝会議の「アートディレクター養成講座」だ。講座内容もさることながら、最も成長に繋がる要素は、一流のクリエイターや確かな実力を持った同年代たちとの出会いだと澁谷さんは言う。「一線で活躍するCDやADには、クリエイター自身が気付いていない才能を見つけ、制作物によって才能を個性へと定着させられるという能力があります。
そうしたCD、ADと多く出会う機会をつくることで、自分の才能を見つけてもらいやすくなる。また、自社内とは異なるすごい人たちを知ることは、本当に刺激になります。時には、同年代のライバルの方が優れていると思い知らされることもあるでしょう。そこで、もっと成長したい、勝ちたいという欲が生まれ、限界だと思っていた自分のスケール感がグンと大きくなるんです」。
現に、「アートディレクター養成講座」を受講し、その後も着実に実力を伸ばしているクリエイターが同社には数多くいる。例えば、期待の若手ADを起用し、開催された展覧会「BeautyGraphics 2014」の出展者である3名は、いずれも卒業生だ。また、「非常にセンスが良く、器用で何でもできる優等生。ただ、欲が薄い」というある若手デザイナーは、講座を通して同年代のライバルたちと競争する環境を得て、卒業課題では見事金賞を獲得。社内では得られない機会で、他者に認められることに成功した。今後も強い“個”によって「資生堂の美」を表現し続けるために、同社のクリエイターは外の世界でも戦っていく。
資生堂 会社DATA
日本を代表する化粧品メーカー。「アートディレクター養成講座」「クリエイティブディレクション講座」を受講。
「宣伝会議 オリジナル研修」
60年の歴史を持つ、マーケティング・クリエイティブの専門的な研修機関「宣伝会議」が、社員の成長につながる社員研修をお手伝いします。
株式会社宣伝会議 教育事業部
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