ジヤトコ グローバル広報部 主担 佐藤 真琴氏
「広報の役割は、全従業員が同じ方向を向けるようコミュニケーションすること」と担当者は話す。
CTVを中心に、自動車部品の製造を手掛けるジヤトコ。十数カ所の国内拠点に加え、アメリカ、メキシコ、韓国、中国、フランス、スペイン、タイ、ロシアに海外事業所を構える。当然、従業員の国籍は様々だ。
昨年からグローバル広報部に籍を置く佐藤真琴氏は、就任直後に感じた広報の難しさをこう話す。
「日本語で表現されたものを、海外の社員へ伝えることが大変だと感じました。10の内容を伝えたくても、実際には1~2程度しか伝わっていないのではないかと思うこともありました。通常のやり取りでさえそんな調子ですから、広報の重要な仕事でもある経営方針や企業理念の浸透は、本当に難しいと感じます」。
さらに、佐藤氏は就任直後から、広報経験1年程度のメンバー2人を率い、社内報の発行も担っていた。社内報は2カ月に1回発行。不慣れな作業ばかりで、締め切りの2週間前はほぼ社内報制作に追われるような状況だった。そうした中で、クオリティの向上や制作の効率化を図るため、宣伝会議の「ニュースリリース作成講座」や「インナー広報実践講座」を活用。講座で学んだことも活かし、社内報の内容を改善していく。
例えば表紙ページ。それまでは手をモチーフとした全面写真が表紙を飾っていた。そこを、9分割にして社員を紹介するフォーマットに変更。今まで社内報に登場していなかった社員が、表紙に登場し始めた。また、海外拠点の広報担当者にも写真撮影を頼み、世界中のジヤトコ社員の登場が実現。時には、「スポーツ」をテーマに野球やサーフィンなどを楽しむ社員の写真を使用したり、「観光スポット」をテーマに各拠点近くの名所写真を取り入れたりといった工夫で、表紙がより賑やかになった。
「各社員のつながりが強まったことに加え、表紙に出た社員から、社内報に載れることができて嬉しいという声をもらえたり、広報のスタッフが撮影に行くと喜ばれたり、良いことが多くありました。制作を通じて、社内報は読むと楽しいというだけではなく、全社員を一つにできる強力な経営ツールだと感じます。精力的に制作を続けることで、より社員を元気にし、経営方針や企業理念の浸透も実現できるはずです」。そう、喜々として話す佐藤氏。次回の社内報プランも、構想中だ。
ジヤトコ 会社DATA
CTVの製造に強みを持つ世界的な自動車部品メーカー。「ニュースリリース作成講座」「インナー広報実践講座」を受講。
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