センスやアイデアが求められる仕事やまとまった予算のある仕事を獲得するには、知名度のあるアワードを獲って認められないと始まりません。それはクライアントとのやりとりだけではわからない、他のプレイヤーとの距離をはかる「ものさし」になるためです。
特に国内と比較すると海外の方がクライアントの規模感やメディアの枠などに関係なく、アイデアそのものがソリューションとしてクライアントや社会にどう貢献したかが問われるため、世の中とのつながりを実感しやすく、国内で受賞するよりもクライアントや広告会社に対して箔が付きやすくなっています。
しかし、世界中からトッププレイヤーが良質のアイデアをこぞって出品するだけでなく、応募するケーススタディビデオの作り方や複雑化するカテゴリーのエントリー戦略への対応が進んでいることもあり、たとえば数年前までお家芸とまで言われたカンヌライオンズのサイバー部門で、今年は檀上を逃すなど日本勢は苦戦を強いられています。
そこで本講座では、海外アワードの潮流やエントリー対策を学び、アイデアそのものが正当に評価されるためのセオリーを学びます。
日本勢と海外勢では応募するアイデアの質の差の開き以上に、エントリー対策に大きな差があります。たとえばケーススタディビデオです。海外勢はこの作成に注力し、時として専門の外注先に発注してまで制作をしています。それに対して日本勢は10年前と同じようなやり方で制作し、中にはせっかくの良いアイデアが台無しになってしまうような仕上がりになることすら少なくありません。
また応募する作品のコア・アイデアの見極め方についても同様です。インテグレートされたキャンペーンがごく当たり前になった今、キャンペーン全体のどの部分を切り取るかで作品の評価が分かれることもあります。アワードに応募するためだけに作られた作品は往々にしてスキャムとしてはじかれてしまいますが、海外でも高い評価を受けるプレイヤーはオリエンを受けた段階からこの切り口の設計を始めることもあります。
そこで本講座では、世界で評価されるコア・アイデアの切り取り方からケーススタディビデオやボードの作り方までそのノウハウを学びます。
開催概要
開講日
2014年11月19日(水)
講義時間
10:00-17:30
定 員
40名
開催場所
東京・南青山
受講価格(税別)
¥ 48,000