デザイナーとリサーチャーがチームに!クライアントと一緒に商品を考える

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<上段左から>キッコーマン「本つゆ」、気仙沼蔵内産こいわかめ(国際ボランティア協会からの1本の電話で始まったプロジェクト。震災間もない気仙沼のわかめ漁師たちの思いをカタチにした。
<下段左から>興和「バンテリンコーワ新ミニパット」、小浣熊牛乳、GATSBY SKINTONIC

買い物兼用デザインやフック付きパッケージ、持っても痛くなりにくい工夫など有力な選択肢がいくつかあったなか、クライアントの社長も交えて、徹底的に議論をした結果、最終的に、肩掛け・たすき掛けのできるパッケージデザインに決まった。

ストラップの長さを3段階に可変することで取っ手の長さを調節できるもので、従来の概念を変えている。

「消費者のためにトイレットペーパーはどうあるべきか?」と本質的な観点から見つめ直すことで、新たな価値を生み出した。

コミュニケーションで大切なことは、消費者のインサイトをつかむことにある。その声や指標を自社で得られるということは、スピーディーにより消費者の心に近いデザインを構築できることにつながる。そして、それはクライアントの成功への貢献にもつながる。

これからのデザイナーは「デザインが上手い」だけでは通用しない。企業の課題を見つける能力、消費者のインサイトを掴む能力、情報を構築し発想する能力、優れた表現へと昇華する能力がさらに求められる。またそうやって積み上げられたデザインだからこそ、人の心を打つのだ。

同社は、宮城県気仙沼市の「こいわかめ」のパッケージデザインのほか、中国で販売する飲料水の「小浣熊牛乳」「水晶檸檬・葡萄」のパッケージデザインなど地域や海外での仕事も積極的に取り組んでいる。

「独自のルートで現地のデザイナーと組み、デザイン開発を行っています。今後もインドネシア、タイなどアジア諸国にも目を向け、幅広いフィールドでデータ収集とデザインを展開していきたい」(小川亮さん)。

新しい価値を生むPLUGのデザインに期待したい。

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