「和菓子メーカー」ではなく「和菓子屋さん」 企業イメージもデザインに織り込む
デザインは“思いつき”で考えるのではなく、その企業の向かっていく方向、5年後・10年後の姿に思いを馳せながら制作しています。
例えば青柳総本家の場合は、「メーカー」というよりは、「大きな和菓子屋さん」のようなイメージをパッケージに織り込みたかった。工場見学に行った際、製造工程に手作業の部分が多いことに気付いたのがきっかけです。
いまは手作りが好まれる時代なので、パッケージからも“手仕事”の雰囲気を感じてもらえるようにできたらと考えました。
広告をあまり打たない企業の場合、企業のブランドイメージをつくり上げるのは商品そのものや店頭。そこでは、パッケージデザインが重要な役割を果たすと考えています。
地元の老舗企業と地元のデザイナーが協業するメリットは、「デザイナー自身が商品について知っていること」だと思っています。
クライアントからのオリエンだけでなく、そのブランド・商品を自分事として知っていることで見えてくる長所や問題点があり、だからこそできる提案があると思います。
CLIENT’S VOICE
後藤知成(青柳総本家 常務取締役)
お客様を楽しませるために、クリエイティブの力は不可欠
お菓子がお客様を楽しませる要素は「味」だけではありません。当社が心をこめて作るお菓子を、お客様にさらに楽しく美味しく味わっていただくためには、視覚的要素も重要だと考えています。
またお土産であれば「誰かを思いながら商品を選ぶ楽しさ」「それを渡したときの相手の喜び」「喜んだ相手の顔を見た時の喜び」など、様々な場面の楽しさを倍増するためにもクリエイティブの工夫は大切です。
「100万社のマーケティング創刊」
詳細はこちら ▶