名古屋に根付く価値をクリエイティブの力で加速させる―②プロジェクションマッピング

株式会社宣伝会議は、月刊『宣伝会議』60周年を記念し、11月29日にマーケティングに特化した専門誌『100万社のマーケティング』を刊行しました。「デジタル時代の企業と消費者、そして社会の新しい関係づくりを考える」をコンセプトに、理論とケースの2つの柱で企業の規模に関わらず、取り入れられるマーケティング実践の方法論を紹介していく専門誌です。創刊号の記事の一部を、「アドタイ」でも紹介していきます。
詳しくは、本誌をご覧ください。

連載【名古屋に根付く価値をクリエイティブの力で加速させる】
①パッケージデザインー青柳 季節の味くらべ
②プロジェクションマッピングーウェスティンナゴヤキャッスル プロジェクションマッピング(こちらの記事です)

新技術によって演出「伝統と革新」を体感できる空間─ウェスティンナゴヤキャッスル プロジェクションマッピング

田中義弘(クリエイター)
アイデアクラウド代表取締役。イベントプロダクション・グラフィックデザイナーを経て、Web制作会を設立。Webから得た技術をベースに、プロジェクションマッピング事業をスタート。建築物にこだわらず、「ウェスティンナゴヤキャッスル」、「グランドティアラ」などへの施設常設型のプロジェクションマッピングの提供や、プロジェクションマッピングを利用した企業プレゼンテーションなどを手掛ける。

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名古屋城を目の前に臨む老舗ホテル、ウェスティンナゴヤキャッスル。私たちアイデアクラウドは、Webサイトやソーシャルメディアを含め、新しい技術を活用した同ホテルのデジタル施策全般をお手伝いしています。

代表的な取り組みの一つが、昨年にスタートした、ホテル1階ロビーにある展示スペースの空間演出。「予算(規模)」「費用対効果」「照度」という3つの課題を解決し、従来の大規模な案件とは異なる、施設の設備として成り立つ常設型のプロジェクションマッピングを実現しました。

「新しい層のお客様を、いかにして取り込んでいくか」「たくさんの人が集まるロビーの一角にある空きスペースを有効活用できないか」

―こうした課題を解決するため、まず考えたのは、ホテルとここを訪れるお客様との、またお客様同士のコミュニケーションの場を創出しようということです。

そして、その空間において、新しいホテルの価値や心地良さ、楽しみを、どのようにしてお客様に感じていただくか。それを念頭に置いて演出手法の研究・開発を進める中で、新しい技術を活用し、お客様がこれまでに触れたことがない面白い体験をその場所で提供できれば、既存のお客様を中心に話題が起こり、新しいお客様との接点がつくれるのではないか。

また、それ自体を目的にホテルを訪れていただけるようになれば、新しい顧客層が開拓できるのではないか、と考えました。

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