新しさや美しさだけではない結果にコミットする意識が重要
いまや全国各地、数多くの場所で実施されているプロジェクションマッピングですが、私はエンターテインメント性の側面に期待しているというより、「いま存在するものを、形を変えずに、新しいものに生まれ変わらせることができる」ということの可能性の大きさを感じています。
単に新しいだけではダメで、老舗ホテルという場所が持つ品格や、ウェスティンナゴヤキャッスルの名にふさわしいクオリティが要求されます。
若い世代にも伝統や文化を楽しんで欲しいとの思いを込めて、担当者とは「伝統と革新」というコンセプトを共有し、常にそれをコアに据えた施策を考案しています。
通常時は、伝統的な障壁画である「竹林豹虎図」のレプリカに現代アートを思わせる表現を施すことでコンセプトを体現。七夕やハロウィン、クリスマスなど、シーズナルなイベントに合わせたプログラムも展開しています。
見た目の美しさや、お客様に楽しんでいただける演出が重要なのは言うまでもありませんが、同じくらい重きを置いているのが、数字・効果です。世間的にどんなに素晴らしいクリエイティブでも、実ユーザーのニーズや嗜好から乖離していれば効果はなくなり、数字も伸びません。
クライアントのゴールが何かを明確にし、その達成に向けて確かに貢献できるように、ということを意識しています。
人と人とのつながりが新しい仕事を生み出す
東海地区・名古屋地区での話をすると、よく言われるのが「新規では、なかなか大きな仕事を任せてもらえず、話を聞いてもらうだけで一苦労」ということ。しかし、幸運なことに、私はほとんどのクライアントと“ご紹介”という形で出会い、一度きりのご縁で終わることなく、その後も継続的なお付き合いができています。
人と人とがつながって、つながった人がまた別の人につなげて……。
人を中心に仕事が形成されていき、強いつながりの中で仕事に取り組めるということが、ここ名古屋ならではの環境であり、それが他にないやりがいにつながっているようにも思えます。
CLIENT’S VOICE
西脇香織(ウェスティンナゴヤキャッスル総支配人室 販売企画グループリーダー)
クリエイティブへの注力は、他ホテルとの差別化要素になり得る
お客様の視点に立った継続的なブランディングコミュニケーションにより、満足度・ロイヤリティを高め、リピーターを増やすことを重視しています。
ロビースペースの新しい演出は、お客様に対する「おもてなし」の一つ。最近では「次回はどんなテーマですか?」とお客様から問いかけられることもあります。
毎回楽しみにしてくださる方がいらっしゃることも、この取り組みの成果の一つです。
「100万社のマーケティング創刊」
詳細はこちら ▶