競争激しいテーマパーク市場における、キッザニアの差別化戦略

競合ひしめくテーマパーク市場においてキッザニアが成功した理由

キッザニアはメキシコで発祥し、現在は世界13か国16ヶ所で展開しておりますが、先進国にはあまり進出できておりません。東京に進出した2006年は日本のテーマパークビジネスの競争が激しく少子化が見込まれる時期でしたが、「早くから子供のキャリア形成に関心を持ち、教育投資に積極的な家庭」へターゲットを絞り、「教育」と「リアリティ」を軸として事業を考えることで、子供の職業体験というブルーオーシャン市場へ参入することができました。新市場を切り開いた結果、競合が存在せずに価格戦略やプロモーション戦略を独自の形態で築くことができました。既存のテーマパークが投資しない部分や苦手な部分にあえて投資したことが成功の要因だと思います。

最後に、マーケティングスタイルをトリプルメディア中心に説明します。消費者やメディア、学校関係向けのイベントや、メディア担当者の家族招待会・視察会などを公式サイトなどのオウンドメディアを活用し集客しています。ペイドメディアとしては、新聞や飛行機の機内誌への広告出稿。アーンドメディアとしてはお客様がSNSやブログに投稿して拡げてくださったり、メディアとの懇親会で得た個人的な人脈を元にメディアへの露出につなげたりしております。

以上を組み合わせて、キッザニアのコミュニケーションデザインを行っています。

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宣伝会議サミット デジタルマーケティング・フォーラム2014
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