1. ユーザーの役に立つコンテンツを提供する
SEOを成功に導くにはユーザーの役に立つコンテンツが絶対に必要です。SEOとは、検索エンジンが検索順位を決める仕組みの隙を突いたり、SEO業者からリンクを購入したりして本来よりも高い評価(=高い検索順位)を奪い取るものではありません。優れたコンテンツを正当に評価してもらい、それにふさわしい順位に掲載してもらうのです。
コンテンツとは、記事や画像、動画などあなたがサイトで訪問者に提供するあらゆる種類の情報です。あなたが提供しなければならないのは、ユーザーの役に立つコンテンツです。
- 抱えていた悩み・疑問が解決できた
- 知りたかったことを知ることができた
- 欲しかった商品が手に入った
- 見たかった写真を見ることができた
- 動画を視聴して新しいことを知った
- 面白いゲームで楽しめた、などなど、
あなたのサイトに訪問したユーザーに満足感を体験させるコンテンツが必要です。ユーザーの役に立つコンテンツを検索エンジンは上位に表示します。これは昔も今も将来も変わりません。なぜなら、それが検索エンジンの存在意義だからです。
2. 検索エンジンと相性の良いサイトを構成する
「ユーザーの役に立つコンテンツを提供できれば上位表示はあなたのもの」と言いました。ところが実は、それだけでは不十分です。高品質なコンテンツであることを検索エンジンに的確に理解してもらわなければなりません。賢そうにみえる検索エンジンですが、人間ほどには賢くない場合があります。
写真を見てください。「子猫が哺乳瓶でミルクを人間から与えられている」。私たち人間であれば一瞬で見て取れます。しかし、この写真に何が写っているかは検索エンジンにはわかりません。
優れたコンテンツであることをきちんと理解してもらうために、検索エンジンと相性が良いサイトを作ることもSEOを成功させるためには非常に重要な要素です。子猫の写真の例で言えば、画像を表示するHTMLのimgタグにalt属性を記述します。こうすることで、何の写真なのかを検索エンジンに伝えることができます。
今すぐSEOに取り掛かろう
スペースの都合もあり、具体的な個々のSEO施策については、ここでは触れることができませんでした。「ユーザーの役に立つコンテンツを提供する」と口では簡単に言えますが、まずユーザー(顧客、見込み客)が何を求めているのか、どういった情報を探しているのかを知らなければなりません。
そのための方法はいくつもあります。
ユーザーが求めているものを見つけ出したあとは、それに応えるコンテンツを作ります。このコンテンツは“並”レベルであってはいけません。他のどのサイトにも負けない、まさに検索結果1位にふさわしい水準でなければなりません。
「検索エンジンと相性が良いサイト」を構築するには、まず検索エンジンの仕組みを理解することから始めます。検索エンジンがどのようにウェブ上の情報を収集し、整理し、検索結果に表示するのかを知りましょう。
そうしないと、いくら優れたコンテンツであってもその素晴らしさを検索エンジンにわかってもらえません。
「ユーザーの役に立つコンテンツ」と「検索エンジンと相性が良いサイト」の2つを実現できれば、冒頭で見たようにあなたのサイトへの検索エンジンからの流入は増加し続けます。
SEOには時間がかかります。長期的な展望に立って今すぐにSEO施策を始めることを強く推奨します。
スタートに役立つリソース
最後に、正しいSEOを基本から学ぶために必ず読んでおきたい資料を紹介します。Googleが公式に配布しているものです。ここからSEOをスタートするといいでしょう。
Google 検索の仕組み http://goo.gl/I1JC3
Google 検索エンジン最適化 スターター ガイド(PDFファイル) http://goo.gl/J4mPhu
検索エンジン最適化 クイックチェックシート(PDFファイル) http://goo.gl/HhGexq
Google ウェブマスター向けガイドライン http://goo.gl/uvn7Bc
Google ウェブマスター アカデミー http://goo.gl/bsP9hO
鈴木謙一 Faber Company取締役インディペンデント・コントリビュータ
正しいSEOをサイト管理者に習得してもらうために、セミナー講師や講演スピーカーとして主に活動。SMXやPubConなど海外のサーチマーケティングカンファレンスに積極的に参加し、最先端のSEO情報を収集する。
海外SEO情報ブログ:http://www.suzukikenichi.com/blog/