究極のマーケティングは人間力にほかならない
「ある日、簡単な説明をしただけで施工提案を快諾していただけたことがありました。驚いて理由を尋ねると、『ホームページに掲載されているブログを全部読んだ』と言われたのです」。
永濱さんは、写真入りのプロフィールにリンクを貼り、自身の日常を綴ったブログ「塗装屋の独り言」を公開している。5年間続けている「工事日記」も、11月現在で200記事を超え、安定したアクセスを集めるコンテンツとして定着しているという。
「消費者は見ない、信じない、行動しない。これが広告をはじめとする、企業発の情報の原則だと思います。それでも発信者ができるだけ多くの情報を開示することで、安心と親しみを感じてもらえたら」。
「飾った言葉は使わない」「4行以上、文章を続けない」「目にやさしい書体と文字の大きさを用いる」―これらのポイントを基本に据えながら、永濱さんは定期的にコンテンツの見直しを続けている。
今後は塗装業を軸としながらも、水回りのリフォームや外構工事など、事業内容を拡充していきたい考え。
また、同業者同士のつながりを大切にしながら、業界全体を盛り上げていく役目も果たしたいと意気込む。
「究極のマーケティング戦略は『人』。いくらホームページのコンテンツを素晴らしいものにしても、現場の職人が悪評では意味がない。マーケティングと、働く人は常にリンクしている必要があると考えています」。
リアルでもデジタルでも、一人の人間として顧客と向き合うことを、今後も地道に続けていきたいと話した。
永濱正明(永建工業 代表取締役)
16歳で建築塗装の道に入り、26歳で独立。36歳の時に元請けからの不渡りが続き、このままではダメだと思い自社のWebサイトを開設。当初の2年間は鳴かず飛ばずのWebサイトだったが、知り合いが開いた『集客できるホームページセミナー』を受講。生きる道はこれしかないと感じ、Web集客を本格的に学び始める。現在は一般エンドユーザーからの受注のみで経営している。
会社概要
平成10年に個人商店 永濱塗装として創業した、塗装専門職人の施工会社。戸建住宅や小規模マンションの外壁塗装・屋根塗装・防水工事などを専門に行う。屋根塗装は4回塗り、樋・庇・雨戸・水切りなど外壁周辺にある付帯部は4Fフッ素で塗装など、塗装工事専門店として品質第一を掲げる。
「100万社のマーケティング創刊」
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