志伯健太郎×古田秘馬×戸田宏一郎「新規事業開発に街づくり、上流からアウトプットまで全部手掛ける人のやり方って?」

キーワード⑤「東京オリンピック」

古田:「和食」がユネスコ無形文化遺産になりましたが、世界で和食の概念を知っている人は少ない。そこで世界に伝わるキーワードをつくろうということで、「ピースキッチン」というプラットフォームを設計しました。「和食」を単なるグルメではなく、人と人や企業と人をつなぐ食の場として捉える。日本在住の外国人に地域のナビゲーターとして活躍してもらい、海外から日本へ食の旅に来てもらおうという考えです。2020年だけのブームで終わらないように、人が循環する仕組みをつくっておきたいんです。

戸田:リアルなレストランもつくるんですか?

古田:ミラノやバスクで街づくりをしている人たちと一緒に作ろうとしています。このキーワードを投げかけたら、同じようなことを考えている世界各国の人から反応がありました。エリアや業界ではなく、コンセプトで人がつながる時代だなと感じます。


※本対談記事は「ウェブ電通報」でも掲載。
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<プロフィール>

志伯健太郎
1975年仙台生まれ。クリエイティブディレクター。慶應義塾大学SFC、イタリア・ローマ大建築学科で建築デザインを学び、2000年電通入社後、クリエイティブ局配属。CMプランナーとして数々のCMや映像を手がける。72andSunny、Wieden+Kennedyを経て2011年、建築家、ファッションデザイナー、社会起業家、アロマセラピストからなるクリエイティブブティックGLIDERを東京と葉山に設立。国内外で培ったクリエイティブ手法と多様なアプローチで、企業や社会の多様な課題に取り組む。現在、GLIDER代表。国内外での受賞多数。2014年度ロンドンD&AD Film Advertising Crafts部門審査員。

古田秘馬
プロジェクトデザイナー。東京都生まれ。慶應義塾大中退。東京・丸の内「丸の内朝大学」などの数多くの地域プロデュース・企業ブランディング・コミュニティーデザインなどを手がける。農業実験レストラン「六本木農園」や、日本の神話を伝えるニッポン西遊記、在日外国人コミュニティーで日本を世界に伝えるJLICなどプロジェクトを展開。日本中の美味しいものを探して1 年の半分は旅をしている。株式会社umari代表。

戸田宏一郎
1970年佐渡島生まれ。現在、電通CDC在籍。コミュニケーションのアウトプットをイメージし、アートディレクションを中心にした考え方で、商品開発から企業、ブランドロゴ、CDジャケット、テレビCM、ポスターなどのコミュニケーションに関わる幅広いデザインを手がける。最近の主な仕事は、サントリー金麦、MY BOTTLE DRINK drop(次世代飲料開発)、仙台市地下鉄東西線WEプロジェクト、dビデオ、ホンダ企業広告、JAL、NHK紅白歌合戦ロゴなど。主な受賞歴は、朝日広告賞、毎日デザイン賞、JR東日本ポスターグランプリ、OneShow Design、D&ADなど、国内外で受賞多数。JAGDA会員。

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