「運用のスピードを重視し、やれることはすべて自分たちで」——発足から3カ月、サイバーエージェント 宣伝本部長 野村 智寿氏に聞く。

——トータルで行うとなるとなかなか大変そうですが、宣伝本部全体はどのくらいの人数でしょうか?

今は33名です。「755」のキャンペーンについては私を含め5~6人のチームです。もちろん外部の制作会社や会社にも協力を頂いていますが、短期集中的にこなすキャンペーンはそれくらいの規模で行っています。
なぜ我々が自前主義にこだわっているかというと、「サービスの状況をしっかり分析したうえで、何を生活者に対してベネフィットとして打ち出していくか」を一番考えて理解しているのは自分たちであり、どのような状況変化にもすばやく判断して対応していくことが重要だと考えているからです。それを実現するために「やれるところまではとにかく自分たちでやる」という体制をとっており、必ず細部まで自分たちで責任をもって実行していくよう心掛けています。

——核となる部分は自分たちで作っていって、それについて外部のパートナーと協同して仕上げていくというかたちですね。

そうですね。クリエイティブもWEB広告も、最終的には全て運用がカギだと思っています。オンラインオフライン問わず、ブランドを形成する活動は時間とともに風化・劣化してしまうので、そうならないよう運用の高速化が求められます。要は「小回りが利く」というか、自分たちで考えて自分たちで実行して軌道修正をする、その実行速度をどんどん速めていかないとなかなか世の中の流れについていけないと思っています。

部門が立ち上がって3カ月、宣伝本部として目指すべき姿や方向性が揃ってきたことで、それぞれのメンバーが正しい方向に自走し、より動き方がダイナミックになってきていると感じます。
宣伝本部として企画から制作、運用まで複数のメディアを連動させ一気通貫でこなすこの「755」の大規模プロモーションを第一弾とし、今後も業界に新たな事例を生み出し続け、事業貢献度が高い、結果を出すプロモーション組織にしていきたいと考えています。


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野村智寿(のむら・ともひさ)
サイバーエージェント 宣伝本部 本部長

慶應義塾大学卒業後、2004年4月にサイバーエージェントへ入社。
インターネット広告代理店事業へ配属。11年10月に、Amebaの大変革にてコミュニティサービスのプロデューサーに転身。12年12月、アメーバプロモーション室 室長に就任、14年10月より現職。

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