営業・販促から教育まで解説動画の用途は多種多様
simpleshowはどのような使われ方をしているのか。
「現在国内で多いのは営業・販促関連で、数値など分かりにくい部分の説明に使ったり、プレゼンの導入部分でメッセージのエッセンスを凝縮して伝えたりといった用途です」と吉田氏。
解説動画によってプレゼン内容の理解が進み、営業のクロージングまでの時間が短縮できる。「実際に2日の短縮につながったユーザーもいた」という。
吉田氏によると、今後、大幅な利用拡大が見込まれるのが、社内向け(インナーコミュニケーション)の用途だ。
例えば、従来テキストでイントラネットに上げていた「社内マニュアル」の変更通知。複雑な内容のものは、テキストよりも解説動画で共有する方が理解は進むはず。特にグローバル企業は、国によって教育水準や言語文化などにバラつきがあるため、動画による情報共有は非常に有効だ。
欧米ではすでに、依頼の5割が社内向けでの活用だという。現在、simpleshowが取り組んでいるのが「バイラルな映像とsimpleshowを組み合わせたフレームワーク」。バイラルな映像でホームページに誘導して、そこでsimpleshowでじっくりと訴求を図る仕組みで、「詳しい説明なしでは購入判断が難しい高額、高機能商品の販売チャネルなどで効果が期待できます」。
このほか、哲学や科学といった教育系のものや、政策提言用の解説動画など、内容が複雑なために伝えにくいトピックでも、「simpleshowなら興味を持って聞いてもらえるようにできます」と吉田氏は自信を見せる。
simpleshowをはじめとする解説動画の需要は、今後、日本でも拡大していきそうだ。
【参照】simpleshow Japan
http://simpleshow.com/jp