コピー年鑑と私——小西利行、福里真一

東京を中心に日本全国で活躍するコピーライター、CMプランナーで構成される東京コピーライターズクラブ(略称:TCC 会長:仲畑貴志)は、TCC審査会を勝ち抜いた優秀な広告を収録する「コピー年鑑2014」の発刊を記念したトークセッションを1月26日、渋谷ヒカリエ8/COURTで開催する。それに先立ち、コピー年鑑をテーマにしたコラムシリーズ「コピー年鑑と私」を紹介する。

小西利行 (1997年TCC入会)

アートを志す人が、美術館に行って、
スゲーなあ・・・と思うアートに出会って刺激をうけるように、
コピーを志す人なら、コピー年鑑を買って
スゲーなぁ・・・と思うコピーと出会って刺激をうけるべきです。
あなたが天才なら、誰にも影響されないで、
いいコピーが書けるでしょうが、
あなたが普通の人なら、誰かに影響されつつ、
いいコピーを開発する方法を見つけるべきだからです。
コピー年鑑は、いわゆるコピーの指南書とは違って、
コピーの「答え」しか書いていません。
でもそのおかげで、自分で方程式を見つけられます。
自分で方程式を見つけると、自分の答えに行きつきます。
いっぱい「答え」を見て、そこから自分で「方程式」を見つければ
有名なおっさんでは書けない、自分の答えが書けるようになります。
僕は、コピー年鑑をそうやって見てきました。

福里真一 (1997年TCC入会)

コピー年鑑と勇気

コピー年鑑が、おもしろくてためになることは、
わざわざ書かなくても、みなさんご存知のことと思います。
問題は、20000円という値段、ですよね。確かに、安くはありません。
しかし、これは、勇気の問題なのです。
20000円をサッと使う勇気がなくて、世の中がびっくりするような
勇気あるコピーが書けるでしょうか。

そして、20000円を使う勇気がもてたのであれば、
ついでにその副読本として、
『電信柱の陰から見てるタイプの企画術』という本も、
買ってしまったらどうでしょう。
こちらは、1600円。
あとちょっとだけ勇気を足せば、買えてしまう値段です。

すいません、ずうずうしくて・・・。

「コピー年鑑2014」発刊記念トークセッション「人を動かす人の言葉」開催

-おこしやす TCC in ヒカリエ-

広告業界を目指す学生、若い世代の制作者などから毎年好評を博しているTCC主催のトークセッション。今回はスペシャルゲストとして、世界中でブームを巻き起こし続ける体感型イベント「リアル脱出ゲーム」の開発者加藤隆生氏と、全世界で940万回以上も再生されたWEB動画「雪道コワイ」の企画制作者眞鍋海里氏を迎え、いま最も「人を動かす人」の二人が「今の広告」の課題は何か、「これからの人を動かす言葉」はどうあるべきかを語り尽くします。当日12時から17時までは、1963年の創刊から最新まで52年分の全コピー年鑑を自由に閲覧することもできます。

日時:2015年01月26日(月)※入場無料
12時~17時 1963年創刊から最新までの全52冊のコピー年鑑を一挙展示(閲覧自由)
19時~21時 トークセッション「人を動かす人の言葉」(要事前申込・先着予約順・定員60名)
場所:渋谷HIKARIE 8階 COURT
〒150-8510 東京都渋谷区渋谷 2-21-1 渋谷HIKARIE 8階
地図はこちらから

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