3月、4月のコトを軸としたMD提案のポイントとは?

Case Study

組み合わせ検索語による食シーン把握と商品開発

ポテトサラダに「おつまみ」が組み合わされて検索される割合の変化

名古屋市に本社を置く食品メーカーのカネハツ食品は、2015年2月に「サラダがあったら!」シリーズに、酒に合うおつまみポテトサラダをコンセプトとした「大人のポテサラ倶楽部」を追加予定だ。

ポテトサラダと組み合わせて「おつまみ」が検索される割合は年々増加傾向にあり、「ポテトサラダをおつまみに」と考える機会が増えてきていることが開発背景にある。

同社の商品開発担当者は「POS データや市場情報などから『おつまみポテトサラダ需要があるのでは?』という仮説立案はできるが、具体的なアイテム開発をしていくには不足感がある。『たべみる』はクックパッドで検索された生活者のリアルな情報であり、また、クックパッド自体の認知度も高いため社内外での説得材料としても活用価値が高く、開発につながった」と話す。

2014年2月に発売予定の商品

発売予定の商品は「お酒に合うアンチョビポテト」「お酒に合うキムチーズポテト」「お酒に合う棒々鶏ポテト」の三つ。いずれも、一定の割合でポテトサラダと組み合わせて検索されている食材や味付けであり、特に「アンチョビ」は年々組み合わせて検索される割合が増加している。

このように、レシピで検索されるキーワードは販促提案だけでなく、商品開発に活用される機会も増えてきている。

中村耕史(クックパッド トレンド調査ラボ 調査室長)
大手市場調査/システム会社にて、リサーチ・コンサルティングサービスを提供。クックパッドに入社後、事業部門での社内アンケートシステムのリプレイスや施策の効果測定業務を経て、経営管理部にてデータ可視化・活用の推進を担当。

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