ヴィレヴァンの「屋台の焼きそば理論」 猥雑で活気に満ちた空間づくり
今回は、ヴィレジヴァンガードの空間理論のお話。理論っていうほど大それたものではないのですが、独特の空間づくりは何を意図してやっているのか、そのあたりを今日は解き明かしていきたいと思います。売場づくりやPOPの話も少々交えながら話を進めていきます。前回同様、当社はノウハウや考え方に属人性が強いので個人的な見解が少なからず含まれるかもしれませんがそこはご了承ください。
踊るゆりかもめ線~お台場 民族大移動
入社して少し時が経ち異動の話が来た。アルバイトだってガンガン異動する。下北沢店からお台場店へ異動だ。お台場の観覧車横にあるヴィーナスフォートオープンのタイミングだったと思う。当時、どのタウン誌もお台場を取り上げた。どれを取っても同じ内容に見えるほど、過剰なまでに特集が組まれた。そんな加熱気味のメディアに比例してお客様もまた熱気に溢れていた。お客様はオープンの開門と同時に走ってお店に向かっていらっしゃる。
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今年秋、上陸決定!Netflixは黒船なのか?VODの進路が日本のテレビの将来を左右するかもしれない
黒船Netflixが日本に上陸
大変だ、大変だ!Netflixがいよいよ日本にやって来る!早ければ9月にもサービス開始するらしいよ!みんな黒船に対抗する準備できてますか?
なーんてこれは少々騒ぎすぎですが、でもNetflixが日本でサービスをはじめることは、「ビデオコミュニケーションの21世紀」にとって重大な転換点になる可能性があります。
まず日本のVOD市場をざっと見ておきましょう。つい数年前まではアニメや韓国ドラマなどが主流で、正直マニアックな人のためのものというイメージでした。それが、スマートフォンの普及と定額制サービス(SVOD)の一般化で、誰でも使うサービスのムードががぜん出てきました。一般社団法人デジタルコンテンツ協会のまとめでは、2013年は1230億円の市場規模だったそうです。前年比21%増なので、成長市場なのは間違いありません。
この数字は毎年4月に発表されるようなので、2014年がどうだったかはまだわかりません。「そりゃもっと伸びてるだろうから1,500億円くらい、いやそれ以上なんじゃないか?」普通はそう思いますが、ちょっと違うようです。
SVODとスマホの波に乗って、いま会員数がいちばん多いのは、NTTドコモのdビデオですが……
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親の金を盗む、と、ルールづくりの間
告白しよう。
ぼくは、小学四年生のころ、親の金を盗んでいた。
ぼくの両親は、栃木でとんかつ専門のレストランをやっていた。なかなか繁盛していたと思う。あまりにも忙しく、一家は生活のほとんどを厨房で過ごしている状態だった。
家とお店は連結しているので、しばしば、爆裂に忙しい厨房のすみっこでカツ丼をかっこみ、昼食や夕食を済ませていた。
「4,800円になりま~す」などという母の声とともに、ジャキーン♪ と心地良い音が鳴る。
レジの引き出しが空き、大量の釣り銭と札が登場する。
よくある風景。お勘定である。
しかし、ある日、クソガキは、ここに目をつけた。
「ウチ、金メチャクチャある」と誤解したんですね。
ウチはなんて金持ちなんだと。それに比べてぼくの小遣い低すぎじゃないかと。当時流行っていた、ミニ四駆「ダッシュ1号・皇帝(エンペラー)」買うのに一ヶ月かかったぞと。
いや本当は、商店なんて、売り上げのほとんどが原価と経費に消えちゃうから、目に見えるお金の量ほど、お金持ちじゃないんですけどね。むしろ貧乏。
さらに、クソガキは思った。
「ここから抜いたら、ぼくのお金になるのではないか?」と。
で、さっそく、翌朝5時に起きるわけです。
よーしラジオ体操やっちゃうぞ、なんなら第2第3までやっちゃうぞ、みたいなノリで外へ出つつ、抜き足差し足忍び足……。
店のドアを開けた。
目の前に、カギつきのレジがある。ぼくは、どうやって開けるのかわからず、キーボードUI上アフォーダンスが高いとされる、右下端の一番でかいキー「=」を叩いた。
ジャキーン♪
あ、開いた!!!
そこには、小学生にとって、インフィニティと思える量の硬貨があった。それに、お年玉以外では手にしたことのない、漱石・諭吉・稲造ファミリーも大量に鎮座ましましているではないか。
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