マーケティングリサーチのプラットフォームへ
——ニーズに合わせて多様な使い方ができるのも『GMO Market Observer』の特徴ですね。
白鳥 『GMO Market Observer』の特徴は、GMOリサーチ保有のパネル(アンケートに回答するモニターの集まり)以外にも、外部の様々なパネルソースと接続できる「プラットフォーム」であるという点です。
コクヨS&Tさんもメルマガ配信などを行う会員組織を運営していますね。例えば会員組織の活性化の一環として、会員の方へのアンケートを定期的に実施するような使い方も考えられます。
白石 なるほど。当社の会員は直販サイトの利用者などで構成されますが、直販サイトで1年以内に購入歴のあるリピーターは2割弱と購入頻度が高くないので、ユーザーとの継続的な接点となりきれていないのが課題でもあります。
白鳥 アンケートを実施するだけでなく、回答者へのインセンティブとして例えばコクヨ様の商品に引き換えられるポイントを発行するなどの取り組みができれば、会員の方のモチベーションアップにもつながるのではないでしょうか。
マーケターこそ自身の感性を磨こう
——商品企画のヒントはどこから得ていますか。
白石 お客様相談室に寄せられる声は参考にしています。使い方について想定外の問い合わせがあったり、使ってみたけどうまくいかなかったというクレームがあったりしますが、それらが他の人にもあてはまるのか。それを検証するためにリサーチを使うことが多いですね。
白鳥 お客様の声のように意外なところから出る気づきが大事ということはありますよね。リサーチの手法も多様化していて、消費者の生の反応や行動の測定など、以前はインタビューや対人でしか実施できなかった調査のアプローチを代替するような新しいテクノロジーが登場しつつあります。
『GMO Market Observer』についても、将来的にはそうした最新の調査ツールを複数搭載するプラットフォームとして、より多くの気づきを得るための多角的なリサーチサービスを提供していきたいと考えています。
白石 確かに、ビッグデータ解析などテクノロジーが進化することで、人間に代わってコンピューターができることは次々に自動化されていくでしょう。
ただ、一方でコンピューターにはできないことがまだまだあると考えています。ツールが便利になるからと言って、それを使うマーケターが考えなくなったら何にもなりません。
トップからはよく「顧客の期待を超えよ」と言われますが、私たちはさらに感度を研ぎ澄ませていかないといけないと考えています。
GMO Market Observer
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