熱き“ラジオスター”と、ラジオの魅力と可能性について語る!(ゲスト:大谷ノブ彦さん)

カギを握っているのは「6番バッター」である

大谷:6番どうします? カマボコにします? カマボコと昆布の佃煮、それから紅ショウガもありますよ。その中でどれを選びます? という話なんですよ。6番がどれかっていうのが凄く大事な話なんです。さぁ、どうします!?

澤本:えっ・・・、じゃあ・・・昆布。

大谷:昆布いっちゃいます? ・・・残念、昆布は9番バッターです。

権八:えっ、なんで笑?

大谷:8番が杏なんですよ。みなさん杏は9番だと思っていますけど。なぜ昆布が9番なのかって聞かれたら、昆布はお茶と一緒に最後ゆっくり味わうからですよ。

澤本:それ、前提としてお茶も買ってるわけだ笑? さっき言ってなかったじゃん!

大谷:いや、そうしないと昆布でまたご飯を消費しちゃうんですよ。だから6番は紅ショウガなんです。そこで一回、休憩を入れます。これ以上、シウマイ弁当を一気に食べちゃったら富士山まで残ってないぞと。

澤本:富士山まで・・・。結構長いよね。

大谷:東京駅で弁当買っても、当然、新横浜で開けますよね。そこはやっぱり聖地ですから。富士山見るまでもたせるためには一旦、紅ショウガで休息を入れて、シウマイ弁当に「おれ、オマエに興味ないよ」って素振りを見せるんです。それで富士山が見えた瞬間にカマボコいきますわ、これ7番。・・・まぁ、リスナーのみなさんも相当こだわりがあるかと思いますが、正解はこれですよ!

権八:こだわりないわ笑!

大谷:えっ、こだわりあるでしょ笑! シウマイ弁当にこだわりない笑!? ちなみにシューマイじゃないですからね。4文字でシウマイですからね。これね、たぶん「旨すぎてアナタ死にますよ」っていう暗号じゃないかなって、たまに・・・。

権八:どこが笑? わかんないよ笑! 凄いね、シウマイ弁当でこんなに熱く、そして長く語れるって・・・。

一同:爆笑

大地さんがエアギター世界チャンピオンになれた理由

澤本:話変わりますけど、大谷さんは趣味がロックンロールなんですよね?

大谷:ちょっとやめてくださいよ、そこ拾います笑?

権八:一般的にイメージとしては、大地さんがエアギターで世界チャンピオンに2回なられている、というのがありますけど、むしろ大谷さんのほうがロック好きなんですか?

大谷:ぼくは音楽が好きだったんですよね。これはよく言うんですけど、大地さんのエアギターも全部ぼくが教えていますからね。

澤本:えっ、そうなの!? 凄いなぁ。

大谷:ただ、やって面白いのは大地ですから。ぼくがやっても面白くない。ルックスもそうだし、やっぱり“間”ですね。勝新太郎さんが一番言っていた、間。間って凄いですよ。ぼくは芸能の全部だと思っています。エアギターでいえば空間とか、自分が何かやるときも仲間でしょ。やっぱり、間ですね。勝新太郎さんは悪い間だった場合は“悪魔の間”だと言ったらしいんですよ。全てが間だと言って。それが大地の場合は凄かったですね。ちなみに、エアギターを実際にやっているのは1分間なんです。

権八:そんなに短いんだ。

大谷:他の人達はみんなギターソロを編集してつなげるんですよ。でも、大地はそんなことに全く興味がないから、イントロからはじまって1分間そのまま流して、最後にドーンってやるだけ。つまり、イントロ部分ではギターの音が鳴っていない。実際にギターを弾いているのって正味20秒なんですよ、大地の場合。

一同:へぇー(感嘆)。

大谷:だから、40秒間ずっとベースの人に話しかけているとか笑。ドラムに「良い音、出してんじゃねーか!」とか、そういうどうでもいいことで埋めている。

一同:

大谷:おっ、ようやく弾くか・・・えっ、まだ弾かないのかコイツ・・・さぁ、やっといくぞ! となったときはもう外国の人がウワーっとなっていて。だから“引き算”なんですよね。たとえばですが、熱く語るということが80年代以降、90年代、00年代と、ある種敬遠されたのって足し算すぎるからだとぼくは思うんです。

澤本:なるほど。

次ページ 「大切なことは引き算と客観視すること」へ続く

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