若者にとっては、これはチャンスだ。
つまり、ひと昔古い世代のヒット作を辿ると今の世代では封印されてしまった面白い表現に出会うことができる可能性が高い。
そして、グローバルには、そんな表現の規制はないのだ。
もちろん、つまらない部分もあるだろう。名作の表現は、研ぎ澄まされ、アップデートされたオシャンティーなかたちで現代に生きているので、その原型を辿っても「なんだ、こんな原始的なことをやっているのか」と退屈にもなるだろう。封印された表現も、そのままでは使えない。その中からゆっくりと、おいしい部分を探す作業。これが、クリエイティブに従事するあなたにとっては、確かな血や肉になるはずだ。
先達が言う「過去の名作を見よ」という教訓の意味は、まさにここにあるのだ。
まてよ。
今気づいたが、
この「ルール」は、ぼくにも、まんまあてはまるのではないか?
ぼくこそ、偉そうに書いてはいるが、その上の代の名作を踏まえずに、井の中の蛙表現をしているのではないだろうか?
……。
………………。
と、とりあえず、Amazonで名作ブルーレイをひとつポチリした。
その作品は、
「2001年宇宙の旅」だった。
中村 洋基(PARTY クリエイティブディレクター)
中村 洋基(PARTY クリエイティブディレクター)
1979年生まれ。電通に入社後、インタラクティブキャンペーンを手がけるテクニカルディレクターとして活躍後、2011年、4人のメンバーとともにPARTYを設立。最近の代表作に、レディー・ガガの等身大試聴機「GAGADOLL」、トヨタ「TOYOTOWN」トヨタのコンセプトカー「FV2」、ソニーのインタラクティブテレビ番組「MAKE TV」などがある。国内外200以上の広告賞の受賞歴があり、審査員歴も多数。「Webデザインの『プロだから考えること』」(共著) 上梓。
中村 洋基(PARTY クリエイティブディレクター)
1979年生まれ。電通に入社後、インタラクティブキャンペーンを手がけるテクニカルディレクターとして活躍後、2011年、4人のメンバーとともにPARTYを設立。最近の代表作に、レディー・ガガの等身大試聴機「GAGADOLL」、トヨタ「TOYOTOWN」トヨタのコンセプトカー「FV2」、ソニーのインタラクティブテレビ番組「MAKE TV」などがある。国内外200以上の広告賞の受賞歴があり、審査員歴も多数。「Webデザインの『プロだから考えること』」(共著) 上梓。
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