広告主200万企業を突破、存在感強めるフェイスブック
モバイル広告は米フェイスブックの広告収入の7割を占める。スマホなどからの訪問者も全体の83.7%を占め、7億4500人に上る。同社の主戦場も、モバイルと言える。
同社は24日、「Facebook」上の広告出稿を管理できるスマホアプリを発表した。同日、過去30日間で広告を出した「アクティブ・アドバタイザー」数が200万を突破したことも明らかにした。2014年6月時点では150万社だった。
アクティブ・アドバタイザーの大半は中小規模の企業。2014年夏に、広告管理できるモバイルサイトをオープンさせたところ、月間利用企業数が80万社以上に上ったという。広告の制作や予算管理のしやすさを高めたアプリで、さらなる広告主の拡大を狙う。
アプリはiPhoneやiPad向けを先行させる。日本語版は3月下旬に配信を始める予定で、Android向けは年内にも公開する。
米イー・マーケターの推計では、米国だけでも2015年のモバイル広告市場規模は前年比2倍の285億ドル(約3兆9000億円)。スマートフォンの利用時間はテレビを超えたとの調査もあり、モバイル広告の覇権争いは、ますます熾烈化しそうだ。