マーケターが「感情の奴隷」になれば、ブランドは成長できる?

期待するのはニューロ・マーケティング

そのような問題を解決し、客観的に感情を理解するために、脳神経科学などを取り入れたニューロ・マーケティングという手法があります。

これらは広告物やパッケージ、商品体験の際に、脳のどの部位が反応したかを調べ、感情的な反応を視覚化する技術でもあります。感じたことを被験者から言葉や表情ではなく、脳の反応から読み取るため、被験者でも気が付いていない無意識についてもはっきりとデータで取れることが特長です。

こうしたニューロサイエンスによる感情のデータ分析が盛んになれば、評価や判断がしにくい第三者の感情的な反応をコントロールする技術も進化するかもしれません。

いずれにせよ、感情が人間と切り離せない重要な要素である限り、「感情」を理解するマーケターは、持続的に成長可能なブランドをつくることができるはずです。

あなたの企業では「感情」について、どれほどマーケティングのなかで重視し、そして実際にどの程度理解し、真剣に取り組んでいるでしょうか。

1 2
鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)
鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)

1991年広告会社の営業としてスタートし、ナイキジャパンで7年のマーケティング経験を経て2009年にニューバランス ジャパンに入社し現在に至る。ブランドマネジメントおよびPRや広告をはじめデジタル、イベント、店頭を含むマーケティングコミュニケーション全般を担当。

鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)

1991年広告会社の営業としてスタートし、ナイキジャパンで7年のマーケティング経験を経て2009年にニューバランス ジャパンに入社し現在に至る。ブランドマネジメントおよびPRや広告をはじめデジタル、イベント、店頭を含むマーケティングコミュニケーション全般を担当。

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

このコラムを読んだ方におススメのコラム

    タイアップ