ところが、今のままで本当に大丈夫かな、という不安もよぎる。
先日、某イベントでtakram design engineeringの田川欣哉さんがまさに、
「BTCのバランス」という論を展開していて、わかりやすかった。
スタートアップの企業の多くは、B – ビジネス / T- テクノロジー / C – コミュニケーション(クリエイティブ) が、正しく同居している企業がほとんどなく、本当はみんな近いところにいるのに非常にもったいない、という話だ。
たとえば、LINEスタンプ。
これ、人がコミュニケーションするかぎり、ニーズがほとんど途絶えることのない、BTCが完全に同居できているサービスかもしれない。
BとTだけだと、とりあえずお金として成立はするが世の中に使われないという空虚に陥るし、TとCだけだと、すごく面白いのにお金にならず、大きなものを動かせずに、先細りするのではないか?
ぼくはもちろん、後者側の人間だ。
ただでさえ、日本は西海岸に比べ、IoTがまったく成功しないモデルなんです現状。がんばって盛り上げても、事業売却かIPOしか出口がなかったら、せいぜいクラウドファンディングに出して、まあまあな結果を出し「ま、こんなもんか」で終わっちゃうのがほとんどだと思う。
「SENSORS IGNITION」のイベントで、接客展示をしていた、あの若者たちの人懐っこい笑顔、汗、ホスピタリティのことを思う。
彼らが将来「ああ、やっぱIoTって単なるブームだったのね。ムダだったのね」と天を仰いで悲しい顔にならないように、成功するモデルや道筋をつくってあげたいな、と強く思ったのです。
まあ私は、強く思うだけで
何も展示してませんでしたが。
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涙目で。