【前回コラム】「クリエイターは1つの分野にこだわらなくてもいい!(ゲスト:馬場康夫さん)」はこちら
※本記事は3月6日放映分の内容を収録したものです。
1通目のお便り——マンガ家志望の「すぐおわ」リスナーさん
権八:今日は澤本さんと毎回ゲストのWeb野郎こと、中村洋基くんが2人とも仕事で遅れています。そこで今回は、いつもラジオCMの手続きや診査をしてくださっている大久保佳昭さんに急きょブースに入っていただいています!
大久保:ビッグフェイスの大久保と申します。澤本さんがお見えになるまで頑張ってつなぎます。よろしくお願いします。
権八:今日はですね、散々「当番組にはお便りが来ない」と言っていたら、なんと一気に2通も来ました!
大久保:すごい! ゼロから一気に2通も!
権八:ありがたいですね。早速ですが1通目からご紹介したいと思います。ラジオネーム「ヘリオン」さん、東京都八王子市の方ですね。
1通目のお便り(ヘリオンさん/東京都八王子市)
澤本さん、権八さん、はじめまして、こんばんは。友人が広告業界で頑張っているので「すぐおわ」を聴いています。ぼくはマンガ家を志して毎日描き続けています。前々回の馬場さんのお話、「他人と違うことより、他人と同じことが大事」というのに共感しました。ぼくもマンガを描いたり、担当さんの話を聞くうちに、“普通であること”がとても大事だと思いました。「すぐおわ」は勉強になるし、みなさん面白いので良い番組だと思います。これからも続けてください!
権八:ヘリオンさん、どうもありがとうございます! ぼくらクリエイティブに関わる仕事をしている人間は「他人と違うことを思いついてやらなければいけない」というのが求められる反面、「そうじゃないんだ」と。馬場さんの当時の先輩が「他人と違うことより、他人と同じであることが大事なんだ」とおっしゃって、今でもそれが馬場さんの指針になっていると。
大久保:はい、私も馬場さんの回を聴いておりました。
権八:ぼくらもよく「いつも変なことばかり考えているんでしょ?」と言われます。確かにそうですが、広告は受け手がみなさん普通の方なので「みんながどう思うか」とか、ある程度、一般的な感覚というとおこがましいですけど、普通の喜怒哀楽がないとつくれないですよね。
大久保:ぼくも関西にいた頃はよく先輩に「目線が上から下へいくと絶対みんな聞いてくれない」ということを言われましたね。
権八:つい“送り手”であることから「ぼくらはこうだけど、みんなはこうでしょ?」という感じになってしまいがちですが、そうではいけませんよね。
大久保:そうですね、馬場さんも先輩に戒められたんでしょうね。それを馬場さんがちゃんとお聞きになって、受け止められたというのもええことですよね。
権八:馬場さんはその後、数々のヒット作を生み出されたわけですから。このハガキをくれたヘリオンさんはマンガ家志望なんですね。ぼくらもテレビCMの絵コンテをしょっちゅう描いていて、さっきもずっと描いていましたけど、マンガ家の方に対してはおこがましい話ですが絵コンテってマンガのようなものを描いているのに近い感覚はありますね。右にフキダシがあって、セリフがあってと。ヘリオンさんにはぜひ頑張ってマンガ家になっていただきたいなと思います。