コカ・コーラシステムは、1915年に誕生した「コカ・コーラ」ボトルの生誕100周年を記念し、“サイコー!”をテーマにした年間キャンペーンを今年1月から実施している。
第1弾は「Heritage」キャンペーンとして、コカ・コーラの歴史にフォーカスした広告やデジタルコンテンツを展開した。
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『宣伝会議』2015年4月号
続く第2弾として4月6日にスタートするのは、「ネームボトル」キャンペーンだ。コカ・コーラは昨年4月にも、コカ・コーラおよびコカ・コーラ ゼロの300ml・500ml・1.5Lペットのラベルに250種類以上の名前をデザインした「ネームボトル」を展開。店頭で自分の名前を探し、SNSで写真をシェアする人が多く見られ、累計販売本数が2.5億本を超えるヒットを記録した。
今回のネームボトルは、昨年の企画をさらにブラッシュアップして実施するもの。自分の名前に加え、友人・家族の名前を見つけたときに、両者の関係を象徴する記号「♡」「&」「VS」を使ってシェアし、人のつながりを演出することができるデジタルコンテンツを提供する。
デジタルコンテンツは、スマートデバイス向けアプリとWebサイトで展開する。ARアプリ「BlippAR(ブリッパー)」をインストールしたスマホやタブレットで、購入したネームボトルの名前記載箇所をスキャンすると、画面上にARのネームボトルが出現。自分と友人/家族などの名前を入力の上、「♡」「&」「VS」の中から好きな記号を選択すると、
2人の関係を表現した画像が生成され、ソーシャルメディアでシェアすることができる。
Webサイトでは、2本のネームボトルを使って「今日の二人の関係」を診断できるジェネレーターを公開。また、ネームボトルの発見情報をハッシュタグ「#ネームボトル」つきでTwitterに投稿すると、サイト上で公開する「日本全国ネームボトルまとめマップ」が更新され、全国でどの名前が発見されているかを一覧することができる。
「記号を使って関係性を表現する」というスキームの理解・実践を促すため、大規模な広告展開も行う。東京、大阪をはじめとする全国7都市の街頭ビジョンやサイネージなどへの出稿に加え、計3パターンのテレビCMを全国でオンエア。CMは、映画『桐島、部活やめるってよ』などで知られる映画監督・吉田大八氏が演出を手がけるもので、自分のネームボトルと共に友人・家族のネームボトルをシェアすることの楽しさを訴求する内容を予定している。
また、各種有力コンテンツとのコラボレーションも積極的に実施する。原宿を拠点に日本のポップカルチャーを発信するアソビシステムの所属モデル53名が、BlippARで作成した画像などをフォロワー数140万人を超えるTwitterアカウントで発信するほか、講談社『週刊少年マガジン』の人気漫画5作品とコラボした特別ページが同誌に掲載される。
このほか、ネームボトルを自分の手でつくることができる企画も複数展開する。全国のキャンペーン対象自動販売機では、名前部分が空欄になったネームボトルを販売。購入者は好きな名前をホワイトペンなどで書き込むことができる。また、作成したネームボトルの写真をハッシュタグ「#手書きコーク」つきでTwitterに投稿すると、好きな名前を入れたボトルを抽選で計120名にプレゼントするキャンペーンも実施する。さらに、全国170カ所の店頭で、ネームボトルを作成できるキャラバンイベントを実施予定。対象店舗でコカ・コーラのペットボトル製品を購入すると、先着1080本分に限りその場で名前をプリントしてもらえる。
新学期や新年度を迎える4月は、1年の中でも新しい人間関係を築く機会が特に多い時期。このタイミングに合わせて、多様な人と人とのつながりを演出する同キャンペーンを実施することで、「“サイコー!”の瞬間を創出する」というブランドイメージを訴求する。
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