広報が「結節点」となりイベントで視界を共有する
企業はその発展過程で組織の分化を進めていきます。その結果、自分の仕事と会社全体とのつながりや、意味づけが失われていきます。コミュニケーションも複雑になり「笛吹けど踊らず」「伝えていても伝わっていない」といった事象が生じ、自社に対する求心力も急激に低下していきます。
その際に必要となるのが社内外や様々な部署をコミュニケーションの観点で「結節」する役割の存在であり、その役割を期待されているのが広報部門であるといえるでしょう。
結節役である広報部門として、手段は様々ありますが、中でも“時間・空間”を共有し、会社のメッセージを体感的に共有できるイベントは強力かつ有効な手段です。
例えばライブコンサートには、そこでしか感じられないエネルギーに惹かれて足を運びます。同じようにステークホルダー同士が“時間と空間”をともにするイベントは、企業のメッセージを体感的に共有し、共感を高めることができる貴重なコミュニケーションメディアになります。
具体的に当社では、企業イベントを単なる慰労や懇親、礼儀的な場に留めず、次のような機会として様々な会社に提案しています。
1、会社のメッセージを体感的に共有する場
2、組織の分化を食い止め統合する場
3、未来に向けた視界を共有する場
4、自社の魅力を再確認する場
5、非日常の空間での体験や対話を通じて意識や気持ちを切り替える場
企業が成長し、事業や部署が増えるほど、また年数を経て社員に年代の差が生まれるほど、インナーコミュニケーションは難しくなります。しかし、活性化されたインナーコミュニケーションこそが強い組織をつくり、企業のアイデンティティを確立していきます。そのことが事業に直結する今、改めて社内活性化とモチベーション向上に注力すべきだと考えています。(談)
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