ビザ・ワールドワイドは31日、先輩・後輩の会食時における「会計シーン」の心理動向を検証したムービー「The Supper~計測された会食~」を公開した。
実験は、先輩の支払い方法の違いによって、後輩の視線と集中度がどのように変わるかを検証したもの。先輩1人・後輩3人の4人グループを3つつくり、それぞれ1時間の会食を実施、各チームの先輩には会計時に「現金」「クラシックカード」「ゴールドカード」の異なる方法で支払いを行ってもらった。
計12人の参加者には「会食時の若者のコミュニケーションを計測する実験」と説明、後輩9人にはウェアラブルカメラと脳波測定デバイスを装着してもらい、会計時の視線と集中力の変化を測定した。
会計時、後輩たちは一体どこを見ていたのか–検証の結果、9人の後輩全員が先輩の支払いシーンを目視していたことが明らかに。さらに、会計前後の後輩の集中力の変化を見ると、いずれのグループも上昇傾向が見られた(集中力は「一つのことだけを考えること」で高まることから、後輩たちは支払いの際、先輩の「支払い行動」のみに注目していたとしている)。
集中力の上昇度は、現金(45%)、クラシックカード(37%)、ゴールドカード(64%)となり、ゴールドカードが後輩の集中力を最も上昇させたことが分かった。
こうしたデータの取得・分析に加え、実験終了後、後輩たちへのヒアリングを実施。現金チームからは「先輩がお札を数えたりすることで料金が分かってしまうので、気まずかった」との声が挙がった一方、クラシックカードチームからは「支払いがスムーズでスマート」、ゴールドカードチームからは「カッコいいビジネスマンの雰囲気が出る」「自分もいつかは持ってみたい」との意見が出た。このことから、現金よりカードのほうがスムーズでスマートな支払い方法という印象を与え、なかでもゴールドカードは、信頼や憧れといった感情を抱かせることがあると分析。一連の実験・検証を踏まえ、ビザ・ワールドワイドは「後輩は、先輩が支払うシーンと、支払い方法に注目している」と結論づけた。
企画制作は、アサツー ディ・ケイ、イニシャル、ドローイングアンドマニュアル。
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