ADK15年3月、テレビ売上高がV字回復 デジタルメディアも貢献

アサツー ディ・ケイ(ADK)の2015年3月の月次単体売上高で、「テレビ」が12年3月から3年ぶりに150億円台へ乗った。前年比11.6%増の155億4300万円だった。「スポットCM」「タイムCM」「コンテンツ収入」の全般で取引高が広がった。14年、13年はいずれも140億円弱だった。

ADK2015年3月の売上高合計は、前年比2.9%増の391億9200万円。「新聞」は14年3月比16.3%減の21億8400万円で、13年と比べても減らした。「雑誌」は14年比6.1%減の15億5300万円だが、13年比、12年比では伸びており、反動減を受けた格好。一方、「ラジオ」の売上高は2億5300万円で、14年比では8.2%増だが、13年と比べると21.2%減となる。

15年3月は、テレビ局が定めた時間枠に放送する「スポットCM」、番組と一体で販売する時間枠に流す「タイムCM」双方で伸びた。スポットCMでは特に、「食品」「官公庁・団体」「ファッション・アクセサリー」の出稿が目立った。「コンテンツ収入」も、放送が続いているテレビアニメを中心に伸びた。

アサツー ディ・ケイの2015年3月月次単体売上高で、「テレビ」の構成比は約40%を占める。駆け込み需要の影響は少なく、個別のクライアントの出稿状況に左右されたもよう。

「デジタルメディア」は2014年比36.9%増で、2年連続の2ケタ成長。「自動車」「ラグジュアリー」「家電」をはじめ企業が積極的にインターネット広告を活用した。「テレビ」や「マーケティング・プロモーション」との組み合わせで売上高の伸びにも貢献した。「デジタルなくして広告、プロモーションなし、といった様相」(ADK
コーポレート・コミュニケーション局)。

「デジタルメディア」の2015年3月の売上高は21億6900万円で、「新聞」を抜いた。売上高に占める構成比は5.5%だが、少しずつ存在感を増している。11年に電通と合弁で設立したネット広告会社、ADKデジタル・コミュニケーションズのメディア買い付けも充実しはじめたようだ。

構成比4分の1弱を占める「マーケティング・プロモーション」は、前年比5.2%減の95億7200万円。ただし、13年比、12年比で見ると売上高は伸びており、このままの伸び率なら16年3月は2年ぶりに100億円台に乗る可能性がある。


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