マーケティングオートメーションの大手ベンダーであるマルケトは14日、米国で開催中のイベント内で同社サービス「エンゲージメントマーケティングプラットフォーム」のモバイルと広告領域の強化を発表した。
アプリを含むモバイル上のユーザーの行動を同プラットフォーム上に蓄積し、マーケティング施策に活用できる。また、見込顧客のデータや所属企業のプロファイルを参照し、顧客になる可能性の高い潜在層に対してモバイルのプッシュ通知が送れる。
広告領域の新しい試みとしては、「LinkedIn」との連携を発表。LinkedInに登録されているユーザーの所属企業、役職などの情報と連携させることで、より精度の高いパーソナライズされた広告が行える。たとえば、Webサイトでホワイトペーパーを閲覧した見込み顧客がLinkedInにログインした際に、適した広告やウェビナーの案内を自動で表示できる。同社はすでにGoogleアドワーズやFacebook広告と連携しており、今後同一のプラットフォーム上で複数の広告配信が行えるようになる。また、オフラインの購買情報と紐付けすることで、どの広告が実際に成果に結び付いたのか施策ごとに計測できる。
同社CEOのフィル・フェルナンデス氏は「今後、マーケティングはますます顧客の声に耳を傾けることが大切になる。今回の発表でそれが実現でき、企業は顧客とよりシームレスにつながることができる」と語った。これらのサービスは、日本でも近日中に提供を開始する。
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