カラスと交信するロボットや女性の生理を疑似体験するマシン、ハイヒール付き月面ローバーなど、テクノロジーによって変化していく人間の在り方や社会を反映させた映像、音楽、写真、パフォーマンス作品を発表している現代美術家 スプツニ子!。2013年には、マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ 助教に就任している。
そんなスプツニ子!による展覧会『Tranceflora—エイミの光るシルク』が、4月23日よりグッチ新宿3階イベントスペースで開催される。
スプツニ子!が今回選んだテーマは1966年の誕生以来、グッチのモチーフとして知られる美しい花々の“フローラ”。バイオテクノロジーによって変容していく未来の花々やファッションを想像し提案するために、2008年、クラゲやサンゴの遺伝子を使用した「光るシルク」を開発した農業生物資源研究所(生物研)とコラボレーションし、『Tranceflora(トランスフローラ)』プロジェクトを立ち上げた。
本展では、スプツニ子!と生物研が共同開発構想中の「バラの香りのするシルク」と「恋に落ちる(かもしれない)シルク」や「光るシルク」を扱ったファッションを発表。光るシルクのドレスを使用したショートムービー「Tranceflora-Amy’s Glowing Silk トランスフローラ-エイミの光るシルク」の上映、写真のインスタレーションを展示する。また、会場全体をブラックライトで演出し、視覚、聴覚、嗅覚を通じて、作品を堪能できる空間がつくられている。
会期は、5月17日まで。
スプツニ子!『Tranceflora—エイミの光るシルク』展
開催場所:グッチ新宿3階イベントスペース
開催期間: 4月23日(木)〜5月17日(日) 11時〜20時
入場無料・会期中無休
STAFF
テクニカルアドバイザー
農業生物資源研究所 遺伝子組換えカイコ研究開発ユニット長 瀬筒秀樹
キャラクターファッション&シューズ デザイン
串野真也
メインビジュアル・ショートフィルム・ロゴデザイン
泉谷和範
写真・映像 撮影
亀井隆司
西陣織
細尾真孝
空間デザイン
長谷川喜美
ミュージックプロデューサー
KISSEY