国内で販売されるスバル車の約8割に搭載されている運転支援システム「EyeSight(アイサイト)」。2008年の登場以降、改良が重ねられ、2010年にはVer.2、2014年にはVer.3を対象車種にオプションで付けられるようになった。
その機能の訴求を目的としたWebムービー「MINICAR GO ROUND」が、スバル公式YouTubeチャンネルで公開されている。
ムービーは、アイサイトを搭載した実車と同様、障害物にぶつからない、車線からはみ出さないという機能が付いたミニカーを使って撮影。「ぶつからない」「はみ出さない」というアイサイトVer.3の機能を、回転寿司のレーン上を走るミニカーで表現した。回転台を使った微速度撮影、レーザーの鏡反射を使ったインスタレーション、LEDディスプレイを使ったトンネルなど、最新テクノロジーを活用して近未来感のある世界観をつくりあげた。
スバルは、最初の量産車である「スバル360」から一貫して、「安全性の追求」をクルマづくりの最重要テーマの一つに掲げてきた。そのルーツは同社の航空機開発事業にあり、現在に至るまで、あらゆる方向から乗員の安全を守るという思いを込めた「ALL-AROUND SAFETY(オールアラウンドセイフティ)」という思想として受け継がれている。起こり得る事故を想定し未然に防ぐ「アクティブセイフティ」、事故被害軽減を目指す衝突前安全の「プリクラッシュセイフティ」、万が一事故が発生した際に被害を最小限に抑える「パッシブセイフティ」の3本柱がその思想を支えており、アイサイトは「アクティブセイフティ」を担う重要機能として開発・改良が進められてきた。
アイサイトはステレオカメラで前方を常時監視、クルマはもちろん、白線やガードレール、歩行者を認識し、必要に応じて自動ブレーキなどの制御を行う。最新型のVer.3はカメラを刷新し、認識性能を大幅に向上。また逆光などの悪環境下における作動安定性も高めた。さらに、これまでの「走る」「止まる」に加えて「曲がる」領域の運転を支援する機能「アクティブレーンキープ」が新たに搭載された。これにより、高速道路や自動車専用道路での走行時、車線内中央付近の走行を維持したり、車線逸脱を抑制することができるようになった。
スバルは4月20日、アイサイト搭載モデルの国内累計販売台数が、3月末時点で30万台を達成したと発表した。対象車種に占める搭載比率は85%にのぼる(2014年度)。昨年10月に自動車事故対策機構(NASVA)が実施した「予防安全性能アセスメント」で、アイサイト搭載車がすべて最高評価の「ASV+(先進安全車プラス)」を獲得したことも弾みとなり、搭載比率は伸び続けている。
アイサイトの機能を訴求するバイラルムービーは過去にも制作されており、今回のもので4つ目。第1弾は2012年8月に公開された「The walk of minicar.」、第2弾は2012年12月公開の「minicar music player.」、第3弾は2013年8月に公開した「minicar light stream」。いずれも、アイサイトVer.2の「ぶつからない」性能を、同様の機能を搭載したミニカーを使って表現している。
第1弾「The walk of minicar.」
第2弾「minicar music player.」
第3弾「minicar light stream」
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