「与えられたポジションに対して力が足りないほど、その差を埋めるスピードはあがる」――エンターモーション 島田社長に聞く

ポジションに対して力が足りないほど、成長速度も上がる

――まさに「ポジションが人を作る」という感じですね。

そうですね。与えられたポジションや役割に対して自分に力が足りなければ足りないほど、その差を埋めるスピードは速くなると思っています。大変だと思うのですが、何とか踏ん張って欲しいと思っています。それを超えると必ず違った世界が見えてきますので! また、大企業と共同でビジネスを行うというのも、より大きな流れの中で判断する経験を積むことにつながります。

もちろん、当社だけでもできることはありますが、大企業と組んでビジネスを行うことで、プロジェクトの資金や人財、情報量でも圧倒的な広がりが生まれます。当社では、そうした取り組みが最近増えてきているので事業の成長に加えて、これを会社と人財の成長機会と捉えて活用できればと思っています。

――能力以上のポジションにつけると同時に、それによって生じるリスクを回避するために心がけていることはありますか?

基本的な事かもしれませんが、「密にコミュニケーションをとる」ことだと思っています。定期的に食事を一緒にするなどして話を聞いて、何かあったときに相談しやすい環境をつくるようにしています。

――一方で、社員に「自らもっと行動してほしい」と感じることはありますか?

担当の部署に関わらずマーケットでの生きた情報をインプットしてほしいと思っています。ですので、どんどん自律的かつ積極的に外に出て行ってほしいですね。最近は社内で外部の人を招いた勉強会を自分たちで企画して実行するメンバーもいて嬉しいなと思っています。

とにかく、勉強会でも懇親会でもいいので、外部からの生きた情報のインプットを積極的に増やしてもらいたいと思います。その様なインプットは、ネットや書籍からのインプットでは得られない刺激とビジネスのヒントがあります。会社としてもその様な取り組みに対しては大いにサポートしていきたいと思っています。

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[マーケティング研究室]
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時代の流れがますます速くなっている昨今、求められる人材においても、そうした流れに翻弄されることなく、しっかりと考えて行動できる「マーケティング思考」が、マーケティング部門のみならず、あらゆるビジネスパーソンに求められる時代なってきている。

このコラムでは、そうした「マーケティング思考&行動」ができる人材を育成するにはどうすればいいのか?企業のトップに、人材育成について考えていること、大切にしていること、実践していることなどを聞いていく。

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