足立:ところで、特技は早口言葉だとか?
橋本:芸能界に入った当時、レッスンで学びました。その中でも、ストーリーがある早口言葉を特技ということにしているんですけど…(笑)。
足立:じゃあ、ぜひここでお願いします。
橋本:(早口言葉を披露)
足立:素晴らしい!早口すぎてストーリーは全然分からなかったですけど(笑)。当時から負けん気は強かったんですか?
橋本:今はもっと強くなっていますね。芸能界って椅子取りゲームのようなところがあるじゃないですか。バラエティでも、共演者が受けていたりすると悔しくて、それを超えるためにどんなことを言おうか、その場でめちゃくちゃ考えます。だから、芸能界ではあまり友達をつくれないんです。スタッフとか、裏方の人の方が仲良しかもしれないですね。競合しないから(笑)。
足立:良いですね、すごく人間味を感じます。元々、芸能界を目指したきっかけは何だったんですか。
橋本:中学1年生の時に放送されていたドラマ『ひとつ屋根の下』がすごく好きで、あの兄妹に入りたいと思って芸能界を目指しました。当時、両親は反対していて、某オーディションに応募してダメだったらあきらめるということになっていたんですが、そこで受かっちゃったんです。それから、生活が一変しました。
足立:最初のお仕事は何だったんですか。
橋本:ヤマザキナビスコ「ビッツサンド」のCMでした。当時、そのCMの反響がすごくて驚きましたね。
足立:CMのお仕事はどんな印象ですか。
橋本:15秒とか30秒で表現する世界ですが、インパクトがありますよね。昔のCMでも、今も記憶に残っているものがたくさんありますし、そういう作品に関われるのは素晴らしいなと思います。
足立:今後チャレンジしたいお仕事は?
橋本:元々お芝居がやりたかったので、映画やドラマ、舞台に挑戦したいです。特に、お客さんの反応を間近に感じることができる舞台が一番好きですね。それと、女優でやりたい役があるんです。感情を思いっきり表現する役とか、裏表のある役をやってみたいなって思っています。あとは男性をたぶらかす役とかも良いですね(笑)。
対談を終えて
苦節18年のブレイクです。女性の妬みのような、一般的には負の部分もオープンにする女優魂は素晴らしい。彼女の他を圧倒するエロスは、外見だけではなく内面から滲み出ているからこそ、見る者を魅了するのだと思います。クライアントによっては起用しづらいキャラクターではありあますが、彼女の圧倒的な人気を今、活用しない手はないと思います。クリエイターの皆さんの出番だと思います。
橋本マナミ(はしもと・まなみ)
1984年8月8日生まれ。山形県出身、AB型。グリーンチャンネル「地・中・海ケイバモード」やTOKYO MX「バラいろダンディ」にレギュラー出演中。写真集『MANAMI BY KISHIN』やDVD『女王様のおもてなし』も好評発売中。
これまでに出演したCM:
ヤマザキナビスコ「ビッツサンド」(1998年)、ポッカコーポレーション「キレートレモン」(2001年)、ホーユー「メンズビゲンワンプッシュ」(2004年)、Qihoo 360 Technology「360 Security」(2015年)
足立茂樹
e-Spirit 代表
博報堂出身。2000年に同社設立。「ガンバル人を応援して世の中を明るくする会社」をモットーに、タレントキャスティングだけではなく日本型のオーディションシステムを確立。40名のスタッフで年間1300本超えるキャスティングを行う。