スポーツをしない人たちが反応した。
調べたところ、当時バブルサッカーを国内で運営する団体はいませんでした。
だったら自分が、バブルサッカーを日本に持ってきたい。
社内のカフェで一人うずうずしました。
と思っていた矢先、偶然ある人物が通りかかりました。
スポーツに関連したビジネスを行っているS社長です。
早速動画を見せると、
「あ、いいっすよ。バブル輸入しましょう」
と嘘のような即答をいただきました。
もの凄くバブリーな匂いがします。
この人ふだん、どんないい物食べてるんだろう。
あれよという間に、有志たちと一緒に、
バブルサッカーを輸入することになりました。
同じタイミングで同じことを実行しようとしていた
ハイという面白い会社とも出会うことができ、
2014年5月14日に日本バブルサッカー協会を設立しました。
反応は、予想以上でした。
イベントを開催すれば即チケット完売。
あらゆるメディアにも取り上げていただきました。
2014年10月1日からは全国にある
ラウンドワンのスポッチャで
バブルサッカーを一斉導入することが決まり、
僕らも監修という立場でお手伝いさせていただきました。
また、僕らが把握している限りでも、
開始半年ほどで5万人以上の人に参加してもらいました。
特筆すべきは、そのうち大体4割ほどは
日常的にスポーツをやっていない人達だったことです(非T君層)。
そんな皆様が、バブルサッカーのためにスポーツウェアを購入し、
おそらくSNS用に試合後にバブルと記念撮影しているのを見て、
「楽しかった!」「また来たい!」と口々に言っているのを聞いて、
僕は胸が熱くなりました。
日本のスポーツ教育は「体育」と訳されました。
それはご存知の通り、軍事教育の名残です。
そんな教育を今押しつけることに、どれくらいの意味があるのでしょうか。
スポーツの本来的な意味合いは「遊び」です。
「怒られるから」「失敗するから」「自分にできないから」
「T君には適わないから」と躊躇するのではなく、
みんなが気軽に遊べるものに再定義していく。
そうだ。
今度はスポーツをゼロから創ろう。
目の前でバブルで弾け合う人たちを見て、
僕は人知れず熱くなっていたのでした。
2014年の10月頃のことです。
この続きはまた来週。