CMづくりは「1%でも面白くしよう」と最後まで粘れるかで決まる

【前回コラム】「グラビア界から広告界に転身した異色の経歴をもつゲストが登場!(ゲスト:元グラビアアイドル)」はこちら

リスナーから届いた「最近、気になるCM」を紹介。日清紡のCMソングをつい口ずさんでしまうのには理由があった? CMにおける音と映像の関係性に迫る!

※本記事は5月1日放映分の内容を収録したものです。

ペプシの桃太郎がTCCグランプリを受賞

中村:第57回「すぐおわ」がはじまりました。さて、ぼちぼちGWになりますが。

澤本:GWって広告用語なんだよね。というか、映画の用語。映画は正月や夏休みに人がいっぱい入るけど、ある年に5月の連休に凄く人が入ったんだって。だから、映画関係者がそこをGWと名付けて、映画館を活気づけようとしたらしいよ。そこから発生して、定着しちゃったと聞いたことがある。

権八:それは全然知らなかった。僕らも参加しているTCC(東京コピーライターズクラブ)の審査会が毎年この時期ですね。去年は澤本さんのソフトバンクがグランプリを獲りましたが、今年のグランプリはこの番組でも何度か話が出たペプシですね。

澤本:ペプシの桃太郎の、かっこいいやつ。

権八:小栗旬くんがめっちゃかっこいい。通常のCMの数倍お金がかかったという凄いスケールのCMがグランプリで。あとは、我々の番組を手伝ってくれている放送作家の、電通九州の村田(俊平)くん。新人賞に入ったそうです。

一同:おめでとうございます!

権八:村田くんはなかなか面白くて、活きのいいプランナーで。卒業式のやつとか面白かったですよね。英進館でしたっけ、塾のCMで。僕の今年のTCCの審査の思い出と言えば…。我々が最も尊敬している秋山晶さんという、もうコピーライターにとっては神みたいな人がいらっしゃって。御年79歳ぐらいで、キユーピーのCMをずーっと今もやっていて。

澤本:かっこいいコピーを書いている。

権八:それでオシャレでね。いつもハットをかぶられていて。非常にかっこいいんですが、ちょいちょい、いなくなっちゃうんですよね(笑)。審査中にトイレ休憩とか入って、休憩が終わって「審査はじめるよー」となっても、「すみません、秋山さんだけいらっしゃいません」みたいな。僕らも佐々木宏さんに「探して来い」とか言われたりして。それで、秋山さんが戻ってきたときの名言がありまして・・・「あ、ちょっと徘徊してました」って。

一同:

権八:それが僕のグランプリです(笑)。凄くユーモアのある方で、ちょっとした自虐を込めておっしゃっているんだけど、あれはちょっと笑ったな。すみません、それをどうしても言いたくて。

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