デジタルマーケティングはマーケティングのベースになる
セミナーの最後のプログラムは、井上氏、鈴木氏に、良品計画 ウェブ事業部部長 奥谷孝司氏を加え、宣伝会議編集長の谷口優をモデレーターとして「今、マーケターに求められること」というテーマでパネルディスカッションが行われ、それぞれの立場から積極的な意見交換が行われた。
井上氏は、マーケターとして抱えている課題を「カスタマージャーニーが複雑化する中で、どう有効なマーケティング施策を取捨選択し、目的を達成するかの把握が難しくなっている」と話した。
奥谷氏は、オンラインとオフラインを融合させて、社内の共通理解を進めていくことを課題として挙げた。鈴木氏もチャネルや技術の多様化が進んだ結果、デジタルにおいても「何が作用して、どう売れたのかという正解を導きだすことが難しくなっている」と話した。
ディスカッションの最後に井上氏は、トラディショナルメディアの役割にも触れ「デジタルやソーシャルといった一方だけにとらわれず、いろいろな情報を収集してバランス良く効果的なマーケティング活動ができれば」と話した。
奥谷氏は、デジタルマーケティングはCRITEOが提供するようなIT技術によって安定すると指摘。
マーケティングにおいて、IT技術にあたる部分がデジタルマーケティングだと話し「デジタルマーケティングの強みはマーケティング活動そのもののベースになるという発想を持って、デジタルマーケター側がリスクとイニシアチブを取ってマーケティングを進め、その発想を社内で理解してもらうことは企業にとっても絶対にプラスになる」と話した。