【前回コラム】「ヴィレヴァンの「俺たちの土俵」はどこにある?」はこちら
こんにちは、ヴィレッジヴァンガードの関戸です。前回のコラムで、大きな波を起こそうと大手に対抗したわけでもなく、かといって、啓蒙主義的なマニアックな専門店を志向したわけでもないというお話をさせていただきました。
今回もまた、前回の続編のようなイメージで、名古屋の片隅で始めた謎のお店が、なぜここまで拡大してこれたのか、その辺のお話をさせていただきたいと思います。
本と雑貨を置いたから?スタッフのセンス?知識量?なんか違う気がします。ごく一部の専門家の方々がヴィレヴァンについて、難易度の高い高尚な分析をされていますが、私からは肩の力を抜いたかたちで、私なりの見解をお届けしたいと思います。どうぞ、仕事の気分転換程度に、缶コーヒーでも飲みながら読んでいただけたら幸いです。
「ヴィレヴァン」の自由すぎる仕入れ術
ヴィレヴァンでは、仕入れはすべて店舗の人間が行う。本部は一切タッチしない。なので、多店舗展開しているが、誰がどこで何を仕入れているのか、お互いよく知らない。
いちおう、本部で契約している会社様から仕入れるのが基本なのだが、契約している数が尋常じゃないので、仕入れする側からしてみれば、ほぼ選びたい放題だ。
そんな恵まれた環境にも関わらず、重箱の隅をつつけば、まだまだ面白いものが出てくるのではないかと好奇心旺盛な店長たちは、店単位で独自の仕入れルートも開拓していた。
社内でも目利きで知られるGさんなんかは、「地方の質屋はヤバいよ、めちゃめちゃイイモノあるから」なんてスゴ技を編み出していた。確かに彼の店に遊びに行くと、どこで仕入れたんだと思われるようなものがいっぱいあって、しまいには、「これは私物です」と書いた本なんかも陳列されていて、もう店と言う枠から片足とびだしているような品揃えで、ピュアすぎる店長の姿勢に自然と顔がほころんだ。
ヴィレヴァン本部 入口からカオス
これは私物です
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関戸康嗣(ヴィレッジヴァンガード 営業企画部リーダー)
関戸康嗣(ヴィレッジヴァンガード 営業企画部リーダー)
ヴィッジヴァンガード営業企画部リーダー。1999年ヴィレッジヴァンガード下北沢店に勢いで「入社したいんですけど」と言ってしまう。清貧の思想で薄給に耐えながらも、下北沢で文化発信の一端を担う。
その後「3カ月以内に売上改善できなければ閉店する予定だから」と言われながら横浜ワールドポーターズ店で店長デビュー。馬車馬のごとく働いて3カ月後には全国最下位の店舗を全国トップへ。ここでだいぶ寿命が縮まる。以後、仕事のブレーキが壊れたまま、下北沢店店長、自由が丘店店長をはじめ、主要首都圏店舗の店長を歴任する。
2006年から首都圏のエリアマネージャー、2011年震災後、東北エリアマネージャー。現在、本部にて、ヴィレッジヴァンガードのノウハウをまとめるプロジェクトのリーダー。最近では、他社の企業内研修やイベントでのPOPライティングセミナーの講師も務める。
ウェブサイト http://www.village-v.co.jp
Twitter https://twitter.com/vgvd
Facebook https://www.facebook.com/VillageVanguardOnline
関戸康嗣(ヴィレッジヴァンガード 営業企画部リーダー)
ヴィッジヴァンガード営業企画部リーダー。1999年ヴィレッジヴァンガード下北沢店に勢いで「入社したいんですけど」と言ってしまう。清貧の思想で薄給に耐えながらも、下北沢で文化発信の一端を担う。
その後「3カ月以内に売上改善できなければ閉店する予定だから」と言われながら横浜ワールドポーターズ店で店長デビュー。馬車馬のごとく働いて3カ月後には全国最下位の店舗を全国トップへ。ここでだいぶ寿命が縮まる。以後、仕事のブレーキが壊れたまま、下北沢店店長、自由が丘店店長をはじめ、主要首都圏店舗の店長を歴任する。
2006年から首都圏のエリアマネージャー、2011年震災後、東北エリアマネージャー。現在、本部にて、ヴィレッジヴァンガードのノウハウをまとめるプロジェクトのリーダー。最近では、他社の企業内研修やイベントでのPOPライティングセミナーの講師も務める。
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