おしゃれな『ぷれぜんと』を探しているなら、コ・チ・ラ
店に入ってすぐの場所で、「おしゃれな『ぷれぜんと』を探しているなら、コ・チ・ラ」っていうフェアを当時打ちだした。もちろん、「オシャレ」な商品など一切なく、大きなテーブルに、先述の「しゃくらい君」を中心に、さまざまな「パンチの利いた商品」を一堂に結集した。
先述のおもちゃ問屋で買ってきた商品たちや、なぜか店内にあった源義経の人形やら、リアルな「イカ」のぬいぐるみやら、何でもありで、まさにカオス。本だったら、ちょっと相撲をはじめたくなった人のための「はじめての大相撲」や、お父さんが子供にダジャレばかり言うパソコンを買ってくるというストーリーの「元祖ダジャレパソコン・パソ吉だじゃれんぱつ」などを置いたりもしていた。
「買うひと、いるんか?」と思われるかもしれないが、これがなかなか好評だった。ほとんどのひとが、「プレゼント用に包んでください」と、にやにやしながらレジで伝えてくる。こちらも、プレゼントをもらった人の残念な顔を思い浮かべながら、にやにやしながら丁寧にラッピングさせていただいた。
そんな中でも、「イカ」のぬいぐるみだけは、なかなか売れず、売場に張りついていたのだが、ある日、そいつも売れてなくなった。長い間、時間をともにした「イカ」くん旅立ちの瞬間に立ち会えなかった私は、スタッフに、どんなお客さまが釣り上げたのか聞いてみた。
「あのイカ、売れたの??」
「売れました」
「売れたんだ!プレゼント用で??」
「いいえ、ご自宅用です」
「えっ、どんな人??」
「酔っぱらったおじさんでした」
「まじで!スルメに見えたんかな」
「たぶん好きなんですよ、イカ」
「まくらにでもして、いい夢見てほしいわあ」
こんな感じで、東京の店舗にて店長をやっていた頃、お客様と楽しみながら、ちょっとダサいフェアを次々と打ち出していた。このダサさが話題を呼んだのか、いつのまにか客数は拡大し、お客様とお店の一体感をひしひしと感じる店に成長していった。
神経を逆なでするお酌ロボ
元祖だじゃれパソコンのPOP
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関戸康嗣(ヴィレッジヴァンガード 営業企画部リーダー)
関戸康嗣(ヴィレッジヴァンガード 営業企画部リーダー)
ヴィッジヴァンガード営業企画部リーダー。1999年ヴィレッジヴァンガード下北沢店に勢いで「入社したいんですけど」と言ってしまう。清貧の思想で薄給に耐えながらも、下北沢で文化発信の一端を担う。
その後「3カ月以内に売上改善できなければ閉店する予定だから」と言われながら横浜ワールドポーターズ店で店長デビュー。馬車馬のごとく働いて3カ月後には全国最下位の店舗を全国トップへ。ここでだいぶ寿命が縮まる。以後、仕事のブレーキが壊れたまま、下北沢店店長、自由が丘店店長をはじめ、主要首都圏店舗の店長を歴任する。
2006年から首都圏のエリアマネージャー、2011年震災後、東北エリアマネージャー。現在、本部にて、ヴィレッジヴァンガードのノウハウをまとめるプロジェクトのリーダー。最近では、他社の企業内研修やイベントでのPOPライティングセミナーの講師も務める。
ウェブサイト http://www.village-v.co.jp
Twitter https://twitter.com/vgvd
Facebook https://www.facebook.com/VillageVanguardOnline
関戸康嗣(ヴィレッジヴァンガード 営業企画部リーダー)
ヴィッジヴァンガード営業企画部リーダー。1999年ヴィレッジヴァンガード下北沢店に勢いで「入社したいんですけど」と言ってしまう。清貧の思想で薄給に耐えながらも、下北沢で文化発信の一端を担う。
その後「3カ月以内に売上改善できなければ閉店する予定だから」と言われながら横浜ワールドポーターズ店で店長デビュー。馬車馬のごとく働いて3カ月後には全国最下位の店舗を全国トップへ。ここでだいぶ寿命が縮まる。以後、仕事のブレーキが壊れたまま、下北沢店店長、自由が丘店店長をはじめ、主要首都圏店舗の店長を歴任する。
2006年から首都圏のエリアマネージャー、2011年震災後、東北エリアマネージャー。現在、本部にて、ヴィレッジヴァンガードのノウハウをまとめるプロジェクトのリーダー。最近では、他社の企業内研修やイベントでのPOPライティングセミナーの講師も務める。
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